劇場公開日 1995年6月3日

きけ、わだつみの声(1995)のレビュー・感想・評価

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3.0本とは違います

2023年8月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

国とか軍隊とか本来国民である自分達を守ってくれる存在が、有事となれば一変し常識も道理も人権も破綻してしまった実例。過去の例を基にすると戦争には長所を見つけられない。
見つけられる人は儲けた人達。

最初の昭和18年の学徒動員式が映された時、
ここでどうにかして終結させておけば良かったのだ、と思ってしまった。昭和20年の終戦を歴史的事実として知っているから。
政府より軍部が力を持ってしまいトコトンまで負けると認識できないと引き下がらなかったらしい。いや、『日本の一番長い日』を観るとそれでもなかなからしかったようだが。

少尉や一等兵と言っても二十歳前後の学生だ。
本来の学業に専念して将来の日本を引っ張って行って欲しかった。フィリピンや沖縄で無駄死にさせるべきではなかった。自殺のような戦争とは、よく言ったものだ。アジア各地で亡くなった兵士の殆どがここに出ているように病気や食糧不足で亡くなったと聞いた。
何と言えばいいのか。
ただ、一つ引っかかるのが、好演されていた慰安婦の人が韓国人で騙されて連れて来られたという設定、必要か?

中学生の時本でたくさんの学生の方々の声を目にした。学生の方々だけでない。戦争で亡くなられた方々が生きて天寿を全うされていたら日本は違っていたのだろうか?

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りか

4.0戦後50年記念作品・・

2016年11月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

興奮

昭和18年、神宮外苑で行われた学徒出陣式は雨の中、多くの学生が行進した。そして皆が戦場に向かった。すでに敗色濃厚だった日本は特攻作戦に入ろうとしていた。映画ではフィリピン戦線、本土・沖縄戦線、ゼロ戦による特攻、広島の原爆投下と本物の映像を交えながら当時の若者の姿を映し出す。織田裕二、仲村トオル、風間トオル、そして徴兵拒否した緒形直人、慰安婦を連れて機関銃を撃ちまくる的場浩司、看護婦役の鶴田真由など役者がまだ若いときの映像が続く。リアルで真面目な反戦映画。この作品で戦場を観て何も感じない人はいないはず・・1995年にリメイクされた東映の戦後50年記念作品。

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亮一君