喜劇 とんかつ一代のレビュー・感想・評価
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大衆ゴクラク東宝喜劇
カラッとあがったトンカツに 喜怒哀楽のソースと、厳しい世間のカラシをそえて ひたすら食べる、お腹いっぱい、大満足 理屈はいらない、娯楽映画は大衆食堂だ
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珍妙な歌詞に泣く。頑張れ日本。
超緻密演出で全員儲け役の傑作群像劇。
1963五輪前夜の新品の昭和で食欲性欲旺盛な日本の青春の輝きを鬼才 #川島雄三 が存分に撮った。
腹一杯とんかつを喰らい大らかに接吻する若者達。
某シーン、フランキー堺の命懸けの軽妙。
珍妙な歌詞に泣く。頑張れ日本。
名喜劇・名脇役・名監督
森繁久彌、フランキー堺による「喜劇~」シリーズの一編を川島雄三が監督した一本。
この作品では名脇役・加東大介の頑固親父ぶりが光る。
上野・精養軒がモデルであることが明らかなホテルのレストランのコック長である加東と、その息子であるフランキー堺の親子関係にはどこか最後までよそよそしい空気が流れている。むしろ義理の叔父である森繁との掛け合いのほうには、憎まれ口にすら温かみが感じられるのは一作目の「駅前旅館」と同じ。
シリーズを引っ張る森繁・フランキー堺の強力タッグを向こうに回して、加東、山茶花究らの脇役陣の存在感が負けていない。
狭いとんかつ屋をカメラが自在に動く。下町の得意な川島監督さすがの演出。
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