「今度の勤めが終わるまで、俺は小屋開けて待ってるゼ」喜劇 男の腕だめし たーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
今度の勤めが終わるまで、俺は小屋開けて待ってるゼ
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フランキー堺さんと太地喜和子さんという名優の共演作品です。
芝居の上手い役者が大真面目にエロとギャグを演じると、化学変化的に面白い作品になるのかと思えるものでした。
太地喜和子さんは緋桜お駒というストリッパーの役なんですけど、惜しげもなく裸になって堂々と演じていて立派だなと思いました。喜劇って少し下の位置に感じる方もいるので、今のトップクラスの女優にこの潔さのある方がいらっしゃるかなと思ってしまいました。全体的に太地さんのキャラクターは東映の緋牡丹お竜のパロディなのですが、全然引けも取らない殺陣や見栄の目線の力強さは本当の東映作品でも通用する迫力がありました。
サリー・ハロー役の春川ますみさんも堂々とした脱ぎっぷりで、きちんとした芝居で見せられました。
今回のフランキー堺さんはストリップ劇場の社長という役で、メインダンサーになる看板ストリップ嬢を愛人にしているといったモテモテの役でした。いつものフランキーさんは三枚目的な役が多いので、これだけモテる役は珍しいと思いました。
ストリップ劇場のわいせつ罪を摘発しようとする刑事の小原(湯原昌幸)と劇場主の八田(フランキー堺)が実の親子ではないかというドタバタ劇です。結局は写真に写っていた国民服にあった血液型から小原は八田の子供ではない事が分かります。
とても共通点の多い二人が仲が悪いけれども次第にお互いを認めていく様がとても興味深く描かれていました。
また劇場に世話になったという事で一肌脱いで警察に逮捕されるのが分かっていながらも興業の成功の為に尽力するお駒の女っぷりの良さを太地さんが好演していました。
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