劇場公開日 1998年10月10日

「田中麗奈デビュー作」がんばっていきまっしょい(1998) 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0田中麗奈デビュー作

2024年11月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

萌える

久々に鑑賞

監督と脚本は『解夏』『雨鱒の川』『おかあさんの木』磯村一路

舞台は70年代の四国愛媛松山
原作者の青春時代が元になっている

粗筋
進学校に入学した悦ネエこと篠村悦子は夢中になれるものを模索していた
ボート部に入部しようとしたが男子の部活で女子は入部できなかった
それならばと女子ボート部を立ち上げメンバーを集めた悦ネエ
悦ネエ含め女子ボート部5人はボートの経験がなかった

今年公開された3Dアニメ『がんばっていきまっしょい』の実写版
田中麗奈のデビュー作
真野きりなもボート部メンバーとして出演していた

萌えアニメに対する強い拒否感のためか美化しすぎたのかもしれない

冒頭の現代シーンは必要を感じない
すっかり廃屋になったボート部の部室なんて悲しい
編集がおかしい
最後の方に持ってくるべきではないか
さあこれからって時にいきなりこれでは
青春の輝きとの対称にしてもだ

アニメのように私たちの戦いはこれからだ!みたいな終わり方の方が良い

あっちはライバルが登場するがこっちはそれがない

だがアニメのようにお嬢様キャラ2人はいないのでやはりそれは良い
あっちは喋らないジジイがコーチだったがその点でも中嶋朋子が演じたコーチの方が断然良い

こっちはスポ根要素がある
鍛えて腰痛を克服するが医学的にはそれほど間違っていない

やはり田中麗奈につきる
当時は美人なタイプでもないし可愛いタイプじゃないけど目を見張る瑞々しい凛々しさ
いっしょうけんめいハジメくんの主人公のような真摯な熱意を感じる

ブルマからハーフパンツになって久しいがそれでも根本的な解決にはならないが女子生徒が少しでも恥ずかしく無くなればそれで充分だろう

配役
女子ボート部を立ち上げた整調担当の悦ネエこと篠村悦子に田中麗奈
女子ボート部で1番長身でクールな3番担当のダッコこと菊池多恵子に真野きりな
悦ネエの幼馴染で女子ボート部ではコックス担当のヒメこと中崎敦子に清水真実
悦ネエのクラスメートで女子ボート部では2番担当のリーこと矢野利絵に葵若菜(現・千崎若菜)
お調子者で女子ボート部ではバウ担当のイモッチこと中浦真由美に久積絵夢
悦子の幼馴染で男子ボート部のブーこと関野大に松尾政寿
元日本代表のコックスでとうきょうから故郷に戻り女子ボート部のコーチを引き受けた入江晶子に中嶋朋子
結成したばかりの女子ボート部にボートの漕ぎ方を教えたら男子ボート部のキャプテンの安田俊二に本田大輔
悦子の母の篠村里子に森山良子
悦子の父の篠村健作に白竜
悦子の姉の篠村澄子に松尾れい子
悦子の祖母の篠村フキに桜むつ子
数学教師の小池に有薗芳記
悦子らの後輩で女子ボート部の新入部員の大西真理子に田村絵梨子
体育教師でボート部顧問の熊田に城明男
伊予東高校校長に大杉漣
渡し船の操縦士に徳井優
港山の駅員に神戸浩
医師に下元史朗
三津浜高校ボートクルーにしの相良直太朗(現・森山直太朗)
伊予東高校ボートクルーの窪田に升野英知(現・バカリズム)
現在の教師に小形雄二
現在の教師にベンガル
現在の教育委員会職員に小日向文世
保健室の先生に敷村良子(がんばっていきまっしょいの原作者)

野川新栄