「高峰を支える松竹の男たち」カルメン故郷に帰る よしたださんの映画レビュー(感想・評価)
高峰を支える松竹の男たち
浅間山の煙たなびく信州の青空と、高峰秀子と小林トシ子の衣装の原色のコントラストが面白い。日本初のカラー映画ということで、どんな色を見せたかったのかよく分かる。
笠智衆、佐多啓二、佐野周二という松竹のスター俳優が、田舎の地味な男たちを演じているから高峰ら都会から帰ってきたストリッパーとのバランスが取れているのだろう。もし、この男たちを脇役の俳優が務めていたとしたら、この高峰たちの浮き上がりっぷりはうすら寒いものに終わっていたかもしれない。
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