「職業訓練校行ったことあります」学校III kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
職業訓練校行ったことあります
夜間中学、養護学級、職業訓練校と、普通では映画で取り上げないテーマを真摯に取り組んでるな~と感心する。それに紗和子(大竹)の息子・トミー(黒田)は自閉症。しかも夕刊配達をしているため問題も多い。
ボイラー2級の試験や再就職を目指す様子がメインかと思ってたけど、中年の恋愛のほうがメインになってしまった感じ。不況の中での労働問題と障害児を持つ親の苦悩という2本柱の上に恋愛があるんだから、2時間の枠では描ききれないことも多いのだろう。途中、「いつになったら安心できる老後をおくれるのか」といった労働者の心を代弁する大竹しのぶのナレーションがあるのですが、ここが訴えたいテーマなんだろうけど、試験や就職が簡単に決まり過ぎることも残念といえば残念。
とにかく不幸の連続の主人公紗和子。生まれた子供が自閉症、10年前に夫を亡くし、小さい職場も解雇。そして最後には乳がん宣告である。学校というテーマからは若干逸脱しているものの、別の意味での感動作だった。
小林稔侍の演技は下手だといつも思ってたけど、こういう役は似合ってるなぁ~なぁんちゃって。オカマのケーシー高峰も印象的だった。
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