「子どもだから…」影の車 作品に向き合うゆき平さんの映画レビュー(感想・評価)
子どもだから…
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最近、ハマっている野村芳太郎監督の作品。
ぶっちゃけテンポは悪いが、なかなか考えさせられる作品でした。
やはり「子どもだから殺意はない」とは限らない。これまで母と暮らしてて急に見ず知らずの人が住み始めて嫉妬し受け入れたくない感情は、ある意味、殺意と紙一重になる。
親自体にも問題があるように見える。
自分たちが愛し合うために子どもを車で放置。はっきり言ってありえない。子どもが寝静まってわざわざ子どもから見える所で性行為。これもない。とにかく見方によっては大人に振り回される子ども視点の映画としても見られる作品。
終盤の事件は説明がある訳ではないが、主人公の子どもの時に殺したのに“事故”によって処理された事件という過去が、そうさせたのでしょうね。
子どもの殺意が湧くまでのドラマをもうちょっと描いてほしかったが、98分と短い時間でそれなりに濃く、そして深い作品でした。
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