海底軍艦のレビュー・感想・評価
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日本人離れした藤山陽子の美しさ
何しろ50年以上前の映画なんで、ツッコミどころ満載だけど、それなりに面白かったです。ムウ帝国はみんな日本人の顔やん、とか最後のシーンでムウ帝国の女帝あんな服着て泳げるんかいとか、ま、ご愛敬ですね。
午前十時の映画祭、今後も続けて欲しいですね。
懐かしさと改めて気づいたこと
小学生のときに町内子ども会の夜間野外上映会で観たような記憶があり、ムー大陸の名は、その後に学んだ大陸移動説やアニメ『勇者ライディーン』まで覚えがあった。改めて観ると、海底人の最初の出立ちは、魚人のようでもあり、サンダーバード5号のような宇宙ステーションがあり、都市埋没でマンホールの蓋が地下水圧で飛ぶようなことがあったり、3日がかりの船旅で着く島がジープで乗り回すほど、伊豆大島とも同じような火山灰地質でボーキサイト等の資源が豊富だと言われ、海底軍艦建造の背景に、旧日本海軍の勢力回復を目的としていて、服装が全然違う上官や娘に説得されて考えを変えてしまうというのも奇異に感じ、宇宙戦艦ヤマトのように瓦礫に覆われたなかからの発進、ジェットモグラのような海底軍艦の動き、『ネバーエンディングストーリー』のファルコンのような龍の出現等、結構、目を惹かれた。
ただし、小学生のときに町内子ども会の夜間野外上映会で観た記憶で、一際目を惹かれた場面がなく、それは同じ監督制作による『緯度0大作戦』であったことに思い到った。
午前10時の映画祭にて ウルトラマンぽいなと思ったらやっぱり円谷氏...
午前10時の映画祭にて
ウルトラマンぽいなと思ったらやっぱり円谷氏絡んでる
地底都市が古代の都市みたいでもっと近代風の方が進んだテクノロジー国家には合っているのではと思った とはいえ60年代にこの映像やスケールは素晴らしい、海底軍艦の先端のドリルは便利で納得な作りであった この手のシリーズ同じ俳優さんがよく起用されているが、そういえば母から昔はTVと映画とでキッチリ俳優分かれていたと聞いたことがある、だからかな?
若かりし頃の高島忠夫!冒頭の水着の女優さん昔の昭和の人なのにスタイルバッチリ!
GO轟天号GO
平和とは、戦争放棄とは、 短期間で製作したにも拘らずテーマは重い。
午前十時の映画祭14 にて。
やはり、東宝特撮シリーズには伊福部昭の音楽だ。
ネモ船長とノーチラス号の影響を感じる神宮司大佐(田崎潤)と海底軍艦・轟天号。
『海底2万マイル』(’54)はジュール・ヴェルヌのSF小説「海底二万里」が原作だが、本作にも原作がある。
明治時代に書かれた押川春浪の「海島冒険奇譚 海底軍艦」は今となっては読むことは難しい…と、思っていたら、インターネット図書館「青空文庫」にアップされていた。冒頭部分だけ読んでみたが、別の意味で読むのは難しかった。復刻版も出版されているらしい。
『海底2万マイル』がそうだったように、本作も小説からは大きく改変されている。というより、まったく別の物語だ。(なにしろ原作は日露戦争前の物語なのだから)
1964年正月映画の企画が頓挫して急遽決まった代替企画だった本作は、製作期間わずか2ヶ月で、特撮部分はA〜Cの3班が組成されて同時進行で撮影したという。
かつて太平洋上にあった大陸で優れた科学力と文明を誇っていたムウ帝国は、大地震によって一夜にして海底に没した(ムー大陸伝説?)。しかし、海底太陽を建造して地下帝国を築き、1万年以上の間存続していた…。
地上に工作員を送り込んで土木の専門家を拉致し、地下帝国の落盤対策をさせていたという、どこかのテロ国家のような設定。
この地下帝国の人々は古代エジプト文明を模した様相で、平田昭彦や佐原健二が裸に近い衣装で極めて真面目な顔つきなのが面白い。天本英世はまったく違和感ないが…。
皇帝を崇めてか、神に祈りを捧げてか、宮廷での集団ダンスはよくある光景なのだが、あの「シェー・ダンス」の振付けには笑ってしまう。さらに、エキストラ(?)のダンスが全然揃っていないのも、おかしい。(振りを間違えてる者もいたぞ)
終戦間際に神宮司大佐は自身が艦長を務める〝伊号403型潜水艦〟で部隊ごと行方不明になっていたが、そこには大佐の反乱計画が隠されていて、楠見少将(現海運会社専務)(上原謙)がそれを隠ぺいしていた。
「沈黙の艦隊」の海江田艦長…みたいな。
秘密裏に陸海空万能の無敵軍艦・轟天号を開発していた「轟天建武隊」は、おなじみ南海の孤島に神宮司とその配下の部隊によって組織されていた。
地下帝国ムウもそうだが、資材などはどうやって入手していたのだろうか…。(協力する島民がいるという説明はあったが)
再び地上を制覇するために暗躍するムウ帝国に対抗するため、神宮司を説得して轟天号を味方として出撃させたい楠見たち。
日本海軍再建のために轟天号を建造したのだと主張する神宮司に、20年ぶりに再会した娘 真琴(藤山陽子)はショックを受け、真琴に想いを寄せる広告カメラマン旗中進(髙島忠夫)は神宮司を「戦争気狂い」と非難する。
「日本は憲法で戦争を放棄したのだ」と言う楠見に「少将は変わった」と神宮司は憤る。
そこで楠見が神宮司に告げる「戦後20年という時間が我々に考える時を与えてくれた」という台詞は、元軍部の人間が軍国主義から平和主義に思想転換することが容易だった訳ではないが、それでも時の流れの中で戦争放棄の重要性を理解するに至ったことを示している。
世界制覇を目論む地下帝国の超科学力に対抗できるのは海底軍艦しかない。
しかし、海底軍艦の目的は軍国日本の再建ただ一つ。
果たして、ムウ帝国の侵略の魔の手から世界は逃れられるのか…。
山川惣治的な、ギミックてんこ盛りの防衛戦活劇なのだが、前述のとおり急場で制作されたので特撮部分はやや少なめである。
その分、本多猪四郎による探偵スリラー調の演出が引き立っていて、特に冒頭のシークェンスはその魅力がたっぷりだ。
自衛隊の出動シーンには本物の映像が用いられていて、ミニチュア場面とのコントラストが何とも言えない雰囲気を醸し出している。街中での武器輸送シーンは映画のために出動・撮影されたのだろうか。
そんな中でも、ムウ帝国に攻撃されて丸の内が陥没する場面はすごい。ミニチュアの街の下は何本かの柱で支えられた空洞で、その柱を時間差をつけてトラックで引っ張り倒して、あのダイナミックなシーンが出来上がっている。「Toshiba」のネオン看板が地中に呑み込まれていくのが印象的だ。
轟天号は潜水艦だが、陸上走行もできれば、突先の巨大ドリルで鋼鉄の壁や岩盤を突き破って地中を進み、空中飛行までできる万能戦艦だった。
この轟天号のデザインが、急遽作成された割には機能構造までよく考えられている。
ドリル部分の形状は特に、あれなら掘削して進む事が出来そうに見える。
いよいよムウ帝国が爆発崩壊するシーンの噴煙は、水槽に垂らしたインクが水中に広がるのを上下逆さまに撮影したものだ。
後に定番となる技がここで使われた。
とにかく、本作においても東宝特撮部隊による創意工夫は尊敬に値する。
物語の終焉は悲しい。
爆発する我が帝国に向って泳いで行く女帝(小林哲子)を楠見は止めない。
戦争放棄を謳うなら、無力化したムウ帝国と共存の道を探ることはできなかったか…。
観て愉しむジュブナイル
タイトルからしてワクワクして来る、本田猪四郎と円谷英一コンビの空想科学活劇です。深夜の誘拐事件、暴走するタクシー、港でのグラビア撮影、海にダイブするタクシー、海から上がってくる怪人、冒頭わずか5分程度の間にいくつもの謎をテンポよく叩きこんでくるので、一気に作品の中に入れます。敵は、かつて太平洋に沈んだ超文明国家ムー大陸帝国、対するは旧帝国海軍の技術を結集した海底軍艦轟天号と、子供の時に夢中で読んだジュブナイルのような設定なのが嬉しいです。轟天号の戦艦としてのデザインもさることながら、海底から浮上し空を飛ぶ発想がすごいです。映画は子供向けのようでいて、轟天号の司令官がもう一度戦争を起こそうとしていることや、ムー大陸皇帝が地上国家をいきなり侵略してくるなど、誤った指導者による科学の狂気もしっかり描かれていて、ジュール・ヴェルヌの『悪魔の発明』を思い出しました。一方で、後半が少し中だるみ気味なのと、轟天号のバトルシーンが今ひとつ派手さが足りず残念。役者では、田崎潤が旧海軍の軍人らしさがよく出ていました。出番は一瞬ながらインパクトが強いのは、ビキニガールの北あけみ。
なんで海底軍艦?
劇場で妖星ゴラス観た帰りにとある店で海底軍艦のDVD見つけたので即購入。早速拝見。
轟天号は幼少期に観た覚えがあるので懐かしく視聴っっ???って知ってる轟天号とちゃう!
なるほどこれが元祖轟天号なんや。
あの噂のマンダも初見です。
すげー強そうで、何や?電撃でイチコロやん。轟天号との死闘を期待しとったのにあっさり勝負あり。
ムー帝国も強いんだか弱いんだか?
これは轟天号の勇姿を見せるための作品ですね。うむ、カッコいい。
ゴラスでも思ったのですが、60年代特撮って現代で見ると話も演技や演出、特撮自体すら全然ちゃちい作りに見えるけど、発想とかデザインとか手作り感や熱意が伝わってくるのか?観ていて飽きないですね。
この作品も話自体はそんなに深いメッセージ性は感じないのにとても印象深い作品だと思います。
てか何で飛行戦艦でなくて海底軍艦なのよ?
轟天!ドリル命!回転軸命!特撮美術の職人芸極まれり! 終戦後18年当時、改めてドラマの重さを知り、伊福部音楽に酔う 踊れ!踊れ!ムー帝国のダンスシーン、シェーのポーズ発見!
轟天!ドリル!ムー帝国!!
本作品は、これぞ東宝特撮映画というスタッフXキャストXストーリーと、『轟天号』の魅力に尽きます!(マンダくんは少し弱い)
水陸空両用の万能戦艦・轟天号のデザインも、サンダーバードプラモの箱の小松崎茂先生です。
(「地球防衛軍」「宇宙大戦争」のコンセプトデザインも小松画伯です。)
もちろん、円谷英二による重量感のある轟天の特撮シーンは必見です。
そして、同じく重量感のある、伊福部昭のテーマ音楽も凄い!!
やはり,ドリルはカッコイイ。ドリル、パラボラ、は燃えます。
改めて、轟天号アップモデルのドリルの削りだしのソリッド感に感激!
一切軸がぶれずに正確に回転するドリル、先端の突起が前後するリズムの正確さ!
素晴らしい、美術の職人芸極まれり!
そしてドラマでは、終戦後18年しか経ってない中での戦争の描き方。
戦争経験者もまだ多くいた頃だけに、重みがあります。
少年漫画雑誌の絵物語のような、架空の戦艦の活躍。
さらに、失われた幻の文明、ムー帝国の復活。
大人数で十分時間をとって描かれるダンスシーンにも注目。
なぜかシェーのポーズ、初めて発見!
映画公開が1963年、赤塚不二夫氏がしシェーを発表したのが1964年からとネット情報にあり、どっちが先か気になるところでもあります。
滅びゆく文明を描く、最後の大爆発シーンの特撮も注目。
水中に絵の具を噴出、天地逆にした映像がユニーク。
4K大スクリーンで観る、一人で泳いでいくムー皇帝が最後に両手を挙げてから沈む姿が泣けます。
余談ですが、後に、1995年、東宝ビデオからOVA『新海底軍艦』全2巻(未DVD化)が作られました。
キャラクターデザイン・安彦良和!(ガンダム)×メカデザイン小林誠!(Zガンダム,ガンダムZZ)。
キャストには、声優さん以外にも、瑳川哲朗、清水紘治も参加、そちらも面白い作品でした。DVD化希望!
・・・・艦長神宮司、神宮司♪
抵抗せずして屈服はない
懐かしい!
随分昔、50年は経っているか?テレビでやっていたのを見ました。
映画館では初めてです。と言うか放映時生まれてません!(笑)。
高島忠夫さんや藤木悠さんが冒頭から出てきてあまりの若さに驚きました。
横浜港赤煉瓦倉庫の周辺や昔の警視庁、六本木界隈、陸上自衛隊がまだ米軍から貸与されていた兵器やジープ(左ハンドル)を使っていた時代の映像が懐かしすぎて涙が出てきました。
車も古いしトラックはボンネット付きとか昔の記録映像を見ている様だった。
肝心の内容ですが、自分でも記憶が断片的でムー帝国と争っていたのはなんとなく覚えていましたが、
今見てもなんか色々ツッコミどころ満載で(笑)。
まあ突っ込んだら負けという事で大筋を見ると何で海底軍艦を作ったのか、いや作れたのか謎。
それより空も飛ぶし地中にも潜れるし海底部分が最早微妙…
ムー帝国も力あるならさっさと地上を占領すりゃいいのに。
本作での水との葛藤が5年後のTV特撮『マイティジャック』(1968)にて生かされていますね。
「午前十時の映画祭14」。
先週の『妖星ゴラス』(1962)に続き、今週は『海底軍艦』(1963)をTOHOシネマズ新宿さんにて鑑賞。
『海底軍艦』(1963)
本多猪四郎(監督)×円谷英二(特技監督)の名コンビ再び。
元大日本帝国海軍の残党が日本の復権のため戦後18年に渡り南方の島で密かに建造していた海底軍艦『轟天号』と1万2千年前に海底に沈没、地熱エネルギーを利用した海底王国を築き再び地上に返り咲こうとする『ムウ帝国』の攻防を描いた戦争アクション映画。
イギリスの『サンダーバード』(1965)以前に艦首に巨大なドリルを配した『轟天号』のデザインはシンプルですが出色。
特技監督・円谷英二氏の特撮も本作でも見どころ多く、丸の内のビジネス街の陥没崩壊シーンはミニチュアセットも精巧で迫力がありましたね。
特に本作では「水」の特撮演出に腐心していたようで、縮尺できない水の表現との葛藤が至るところで見受けられ、本作でのトライアルが5年後のTV特撮『マイティジャック』(1968)にてスローモーションで水の質感・粘度を演出、確実に本作の経験が次回作で生かされています。
キャストは何といっても帝国海軍の残党・神宮司大佐を演じた田崎潤氏。貫禄、声量ともにこういった士官・将校役は適役。東宝特撮には欠かせない上原謙氏、平田昭彦氏、佐原健二氏も名演ですが、ムウ帝国の長老を当時37歳の若さで演じた天本英世氏の怪演は白眉。ムウ帝国もエリザベス・テイラー主演『クレオパトラ』(1963)を意識していたようで600名のエキストラを配して、さすが映画黄金時代、贅沢でした。怪竜「マンダ」の登場に関しては『妖星ゴラス』の「南極怪獣マグマ」同様に蛇足感はありますが、当時それだけ怪獣ブームと観客のニーズがあったのでしょうね。
ストーリーも頑なに大日本帝国復権に固辞する大佐が、最後に世界平和のため『轟天号』を利用する心変わりが戦後18年経った当時の世相を反映している点も感慨深い作品でしたね。
たぶん子ども向けの作品なんだろうが
ムウ帝国🆚旧日本軍の生き残り
120万年前に滅亡したとされるムウ帝国と、
先の大戦で死んだとされた
海軍大佐・神宮寺(田崎潤)
その神宮寺が、途轍もない兵器である《海底軍艦の轟天号》を
完成させていた。
ある日撮影スタッフたち(高島忠夫ほか)が海辺でモデルを
撮影している。
すると沖の方で《謎の人物》が現れて人をさらおうとする。
そこから120万年前に滅亡した【ムウ帝国】の工作員が
現れる。
そしてすぐムウ帝国から世界に脅迫フィルムが送られて来ると、
世界各地を瞬く間に爆発炎上して香港もシンガポールも
世界各地が次々と破壊される。
未曾有の世界危機を救うのはただ一つ
《海底軍艦の轟天号》というお話しです。
ムウ帝国の工作員の案内で実業家で元少将の上原謙と高島忠夫
そして神宮寺の娘の真琴(藤山陽子)が、
ムウ帝国に呼ばれる。
この海底にあるムウ帝国は、なにやらエジプトの衣装に
踊りはインド風。
謎の《マンタ》という守護神の怪獣を持っていて
《マンタ》のデザインが、独創的で面白い。
(クラゲとキノコの巨大な化け物ふう)
そしてなんと言っても格好良いのが田崎潤さん演じる
生き残りの海軍大佐・神宮寺。
なんとなく三船敏朗に似てて三船を優しくした感じ。
第二次世界大戦中に反乱軍を率いて、南方の島に軍隊を持ち
率いているのだ。
そして開発した《海底軍艦の轟天号》は、
ドリルで岩盤を砕いて進むやら、
浮かんで空を飛ぶやら、
そして本来は潜水艦なのでもちろん深海に潜ります。
そして最後にはマンタを凍結して、ムウ帝国の動力源に突入する
轟天号!!
いやぁ、面白かったですね。
日本のSF特撮のロマンがギューっと詰まった楽しい作品でした。
(特技監督は円谷英二さん)
軍国少年の系譜
1963年の作品である。本多猪四郎、円谷英二の監督コンビであり、海底軍艦そのものとか、轟天号のドッグのある南洋の島であるとか、ムウ帝国の宮殿であるとか、当時の子供たちの想像にドンピシャな映像が続きワクワクさせてくれた。役者についても楠見少将を演ずるのが上原謙だったり、工作員23号を演ずるのが平田昭彦だったり、防衛庁(当時はまだ省ではない)幹部としてコソッと藤田進が出演していたりしていて実に贅沢である。子供向けということではなく大人が大人に観せる映画をつくっている感じがする。
おそらくは終戦前まで軍国少年であった顧客層をも引きつけていたのだろう。この当時で30歳を少し超えているぐらいの。
昭和20年に終わった戦争では確かに日本は敗れた。でもそれは戦争指導者たちの無能と、資源不足によるものであって、科学力においては完全に遅れをとったわけではなかった。日本には世界に冠たる兵器開発力や、技術力、兵器操縦力があり、それらは軍の後継組織や民間に移植され脈々と生き残っている。だからアメリカに再び勝つことはできないかもしれないが、異星人や地底人、海底人、怪獣などが侵略してきたときは隠された新兵器や改良された旧軍兵器を使って日本人は立ち上がり、世界の勝利に貢献することができる。
これがこの映画の基本思想であり、実に「ゴジラ-1.0」に至るまで引き継がれているコンセプトである。そしてそれは戦時中の少年たち(一部少女たちも)か信じていた神州不滅の思想が置き換わったものだといえる。
この映画は清々しいほどそのコンセプトを素直に主張しており、現代の作品のように各方面への配慮をしていないところがとても良い。
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