「罰直主義の是非」海軍特別年少兵 あっきーさんの映画レビュー(感想・評価)
罰直主義の是非
小学生の時に観て「何これ特撮シーンも無いしつまらんなあ」と思った覚えがある。ただ恩賜の短剣を無くして自殺してしまうところはかなり衝撃だった。(どこかで見た顔だと思ったら少年時代の中村梅雀さんだったんですね)。いま改めて観ると組織のあり方など考えさせられることが多く、東宝8.15シリーズではむしろ上位評価と言えるかもしれない。罰直主義の是非が議論されるが、人権的なことはともかく、何の基礎も無い寄せ集め集団を一刻も早く使えるチームにするには全体責任と緊張感を与え続けることが最も効率的なのかもしれん。「愛と青春の旅立ち』を見る限りアメリカも同様のようだし(あっちは恋愛オプションがついてるけどね)。ここまで募集年齢を下げたのは戦局悪化の影響もあるだろうが、つい7、80年前には、閉ざされた将来を変えるには戦死リスクなど厭わず軍隊に志願するしか無いほど壮絶な貧富の差があったことに改めて暗澹とした。
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