俺っちのウエディングのレビュー・感想・評価
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時任三郎でした
結婚式。突然乱入した女に腹部を刺された新婦・真紀子。命には別状ナシ。刺した女は用意していた爆弾で自爆(…!)。
遅れてきた新郎・勉はリポーターに囲まれ訴えるも、加害者は新郎の過去の女と疑われた事をきっかけに…
警察は信用してくれず。唯一、偶然にも同じ日に同じ式場で結婚式を挙げていた岡村刑事は親身になって。
新婦の両親には嫌われ、会社では冷たい視線で見られ、新婦にすら愛想を尽かされ…。
自分で犯人を探そうとするが、謎の襲撃者が…。
人生晴れの最大のイベントの日に起きた災難。
今で言う所のデマに振り回されてや炎上。何者かに二度も襲われた(陸橋から線路に落とされたのと、酒をのんで風呂に入ってうたた寝していたら…!)のに、誰も信じてくれない。
同情はするが、この勉という男も優柔不断と言うか煮え切らないと言うかいい加減と言うか面倒臭いと言うか…。新婦がうんざりするのも分かる。
1980年代特有の気だるく、シュールコメディな感じ。根岸吉太郎監督とアクションやハードボイルドを得意とする丸山昇一脚本では異色の作品。
基本長回しで撮られた時任三郎のナチュラル演技、若くキュートな宮崎美子、昔の女・美保純が印象残す。
このまま破談…? いやいや、とんだハプニングを経て、若い二人はお互いを見つめ直す。
動機はあれにせよ、犯人も見つける。
何だかんだ無事事件解決&ハッピーエンドラブストーリー。
時・任三郎でした。
結婚式の悲劇・・・からの
披露宴当日、遅刻しそうな大村はトラ柄のタクシーに乗って式場に向かう。到着する前に悲惨な事件が起こったのだ。傷は浅く、命に別状はなかったが・・・
新聞に「過去に棄てた女の犯行か?」などと面白半分に書きたてられたおかげで、真紀子の母親からも嫌われ、会社でも冷たい視線を浴びせられることになった大村。やがて彼が深夜に陸橋の上から突き落とされる事件も起こる。時子のことが気になり、故郷の長崎まで彼女の足跡を追う大村勉。彼がこっそり行動していたのに気づき、その跡を追う真紀子。長崎のホテルでも偽装自殺で殺されそうになった大村。そして、東京に戻って時子の姿を発見した2人は結局は徒労に終わり、親切な刑事・岡村(伊武)をもう一度疑ってみる。彼自身が教えてくれた「もっとも疑わしくない奴を疑う」鉄則を思い出したのだ。
最後は一芝居うった2人。鉄腕アトムの歌を歌い、岡村に襲わせたのだ。そして、マスコミの餌となっていたことを利用して、現場を押さえさせるという、スカッとした内容だった。途中までは全然笑えないコメディだったけど、最後には気持ちよく見終えることができた。
「俺はガンかもしれない」を連発する中華料理屋のおやじ(誰?)や、実家の義妹(誰?)がカラオケ中に三味線を弾く姿がツボ。
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