劇場公開日 1959年5月12日

お早ようのレビュー・感想・評価

全40件中、1~20件目を表示

5.0最も楽しい小津映画!? ーー戦後の新しい住宅街ネットワークと無駄話の効用

2025年12月13日
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鑑賞方法:映画館

1959年公開の小津安二郎のカラー映画での初期作品だ。公開当時のキネマ旬報年間ベストテンでは12位。トップ10入りを果たしていなかった。先日鑑賞した代表作の一つ「晩春」はなんだか緊張してみてしまったが、今回は気楽にみようと思った。上映時間94分と短めだし、子供が主人公の軽めのコメディでもある。

楽しい作品である。〝おなら〟という軽めの下ネタが繰り返され、なんども笑わされる。本作の舞台である、平屋のアパート群は、江戸の長屋のモダンなリメイクのようだ。そして〝長屋〟の住人同士のやり取りは古典落語のようで本当に楽しかった。
同時に、1959年(昭和34年)の東京という場所、そこで生きていた人の姿が保存された社会派ドキュメンタリーの側面も感じられた。楽しさの奥に、社会観察者としての小津のクールな眼差しと凄みを感じ、どんどん引き込まれてしまう。

休日にも関わらず、今回の特集上映の中でも客席は空いていた。しかし、ここまで「晩春」「東京暮色」「秋刀魚の味」と続けて鑑賞してきて、ここまでの3作同様、満点をつけるしかない大傑作だと思う。また次の機会があれば絶対に観たい作品だ。

公開時にはトレンディドラマ的なものだったのかもしれない。新しい住宅街を舞台に、急速に普及する新しい家電「三種の神器(白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫)」の購入をめぐるドタバタ劇でもあるからだ。
しかし小津作品だから、時代の流行を取り入れたというだけではない。その時代に生きる人たちが、どんな行動原理で動いているのか…、その行動を引き起こす社会的圧力は何か…それらが描かれている。
小津監督は、社会学者・人類学者のような視点を持っている。柳田國男のような人でもあったのではないだろうか。本作は、当時の社会を家庭の内側から記録し、保存した作品となっている。時代が経てば経つほど、価値が増す貴重な記録になっているのだ。
ここに登場する人たちは、僕の父母でもあるーーそんな気持ちで、生まれる前の両親とその家族の生活を見るような思いで見させられた。実際、主人公の二人、佐田啓二演じる失業中の翻訳者の福井と、久我美子演じる会社勤めの節子は、僕の父母とそれほど年齢は離れていない。
彼らはどんな思いで生きていたのかを、当時の社会と結びつけて考察してみたい。

本作は、公開された1959年当時の現代劇であると思う。「もはや戦後ではない」という経済白書の宣言は1956年。神武景気から岩戸景気へと移行する高度成長の入り口の時期である。いわゆる消費社会の始まりの時期でもあるし、地方から東京に人が集まり、首都圏を形成し始めた。東京近郊に中流階級の人々が住んで、都心でホワイトカラーとして働く時代の始まりでもあった。
新しい住宅は、小さくて狭い。家族が集まる居間には、ちゃぶ台が中心にあって、夕食後m家族はそこで静かな時間を思い思いに過ごし、時折会話をしている。
この居間に「テレビが欲しい!」というのが今回のもう一方の主人公である子供たち、実と勇の切なる願いだ。この映画の後には、今の中心にテレビがある時間がやってくる。
テレビのない居間の、食後の夜の時間が印象的だった。静かに、それぞれ思い思いのことをしながら、ぽつりぽつりと喋ったりする。携帯やネットなどのメディアに囲まれて、空白の時間などほとんどない今の暮らしから見ると、瞑想の時間でもあり、本当の家族の団欒はこういうものかもしれないと感じた。家族が身を寄せ合って、テレビや携帯に意識を奪われずに時間を過ごした最後の時代でもあったのだ。

今回のテーマはタイトルでも示された挨拶や相槌の言葉だ。
無駄口ばかり叩いて「黙っていなさい」と言われた実と勇の二人が、絶対に喋らないと決意する。その小さな反抗が、家族からご近所、そして学校にまでどんどん波紋を広げていく。
人と人がつながっていた時代だ。実際、一人暮らし用の僕のマンションでは挨拶しない人の方が多い。会社でも、無言で自分の席につく人も少なくなかった。挨拶が大事だという当たり前のことを今更感じるし、そうやって共同体の秩序を大事に守っていた時代を、好ましくも感じるのである。

 無駄話ばかりだと叱られた少年・実の、親への抗議のセリフが見事だ。
「おはよう、こんにちは、こんばんは、ごきげんよう。いい天気ですね。ああ、そうですね。何だよ、大人の方が、無駄話ばかりじゃないか」
確かにそうだ…と大人たちは考え始める。自分たちの無意識の挨拶や相槌には一体何の意味があるのだろうかーーと。

ここまで4作品見てきて、小津監督の映画の凄さは、人の無意識を描いていることだと感じている。人は自由意思で動いていると思いつつ、かなりの部分自動操縦で動いている。その場や相手に相応しい型を自動的に呼び出して、その型通りに考え行動する。状況に人は動かされているのだ。
個人を描いているようで、社会システムや人の無意識の規範を描き出してしまうのが小津監督だ。だから、人類学者や社会学者の視点を持っている人だと感じるのだ。

ご近所のおばちゃんたちは、近所を動き回って、情報を流通させることで、ご近所という社会の規範を守っている。会話が筒抜けだから、意図しなくても伝わってしまうことも多い。
どの家庭にどんな家電が導入されて、誰がいい人で、誰がケチか…。そんな情報を流通させることで、ご近所という社会を維持している。時にそれが軋轢を生むが、何らかの努力で解消される。
隣近所の距離が近すぎて、何だか面倒だなあと思う。実際、外国人とのカップルらしきハイカラな夫婦は、そのせいで引っ越していってしまう。テレビを見たがる子供たちを自由に自宅に出入りさせる好人物だが、異質な彼らをご近所は許容せず、子供を遠ざける。

この夫婦だけが持っていたテレビは、数ヶ月から半年分の給料を持っていかれる高額な買い物だ。1957年は7%程度の普及率が、この映画の翌年1960年には、45%と2軒に1軒は持っている状態になった。
この急速な普及を支えたのも、ご近所同士のネットワークの濃さが関係しているだろう。どの家庭には何があるかが話題の中心でもあり、それがこの時代の同調圧力として強力に作用したことが、この映画のご近所コミュニケーションから伝わってくる感じがする。

笠智衆演じるサラリーマンは、定年後やっと再就職先を見つけ、家電の訪問セールスマンになった東野英治郎演じるご近所の男から、テレビを購入する。
ご近所の〝お互い様〟の助け合いだ。同時に定年した先輩に未来の自分の姿を見たのだろう。もうすぐ自分にも訪れる定年への恐怖が描かれていたと思う。
当時は55歳定年である。急速に寿命が伸びて、定年後の暮らしというものに直面し始めた世代だ。しかし、国民年金はまだなかった(1961年が制度のスタートだ)。

そして、本作の主人公の佐田啓二と久我美子演じる20代の二人。この二人がリラックスした演技を見せていい感じである。彼らも当時の社会圧力を受けている。女性は25歳で行き遅れと言われ、結婚圧力が強かった。平均初婚年齢は、男が27歳、女性が24歳くらいの時代である。
この二人は、戦後の自由な空気をまとっているが、それでもそろそろ結婚ということを内心意識していて、その候補として相手を見ている。
久我美子の方が、佐田啓二に翻訳の仕事を依頼して支えているようでもあるし、それを口実に関係を深めるきっかけを作ろうとしているようでもある。
そして、佐田の方は、自分を社会の落ちこぼれだと自虐しつつ、母の勧めにその気になり始める。そして、本作のテーマである挨拶と無駄話を武器に関係を深める予感を抱かせて映画は終わる。

人と人との距離が近かった時代の、潤滑油としての挨拶と世間話の効用を描いた映画。これまで見た小津の映画の中でも、最も多幸感に溢れる楽しい映画であるけれど、その中にも社会システムに動かされる人の姿がきちっと描かれる。そうやって動かされている人それぞれが、戦後社会の倫理を身につけ、良き人として生きようとしていることに、なんか感動してしまうのである。

動かされているというのは、昔の人は、なんだかんだ同調圧力に屈していたとかいうのではない。昔のことだから、それが見えやすかっただけだ。今の僕たちだって変わりない。
現在では、宣伝広告はより巧妙にパーソナライズされるようになり、自分が欲しいから買っているのか、欲しいと思わされているのか、わからなくなってきている。そして、今後は生成AIに判断を任せるようになり、アルゴリズムに人生を乗っ取られるかもしれない…という時代になってきている。
もうそれは巻き込まれるしかない時代だけれど、それでも本作の登場人物たちのように善き人として生きていくしかない…そんなことを思わされる傑作であった。
今回、菊川Strangerでの小津安二郎集上映では、「東京物語」はじめとする有名な傑作を脇に置いて、本作のビジュアルがメインで使われていた。本作はプッシュしたい小津の佳作であるということではないだろうか。
そのおすすめ通りの大傑作だ。小津映画らしくない感じもあるけれど、相手を選ばずお勧めできる作品でもある。未見の人にも伝えていきたいと思ったし、僕自身もまた見返したいと思っている。

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nonta

4.0音と声のTPO

2025年10月18日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

 前半は退屈ぎみでした。オナラの音がリアルではありませんし、下らないお喋りを見せられても面白さがわからないと思った瞬間もありました…と、低評価の無駄なレビューになっちゃうのかと正直心配になりました。
 ところが、後半から、没入開始しました!
 子どもたちが、ある事情があって、クチにチャックします。家族にも近所の人にも友達にも先生にも、最後の方までずっと挨拶すらしません。前半の下らないお喋りは、子どもと鑑賞者の心を繋ぐため(感情移入するため)に必要だったのです。
 ラスト、オナラとお喋りを掛けていたことに氣付き、下らないと思っていたものが、下ったりしてもして、上手いオチに感心しました。結局、面白かったです。

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Don-chan

4.0子供たちの反乱

2025年8月10日
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庶民の家庭にもテレビが普及し始める頃
親の言いなりになるだけじゃない子供たち
その吸収力に戸惑いタジタジとなる大人たち

小津監督はその生意気で愛すべき姿を捕らえ
彼らと彼らに振り回される大人を映画にした。

この作品に限らず子供たちの言葉に注目している。
皆、小生意気でも案外理に適っているのが分かる。

'60年代に入るとテレビは色々なものを発信し
映画の時代は衰退、新しいメディアの時代になる。
子供たちはさらにアップデートし羽ばたいてゆく。

これは子供たちの反乱の始まり
怒られてもへこたれない
彼らのルールにのっとり
上手くやっているのだ。

当時の日本の生活文化の姿は
いい時代であり戻れない時代
それで良いと今思う。

良い俳優が多数出演し
さりげなく演じている。

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星組

4.5大人の挨拶

2025年2月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

1年前にDVD観賞した小津監督「彼岸花」(58)がツボにはまり、今作を観てみました。あとで知りましたが、製作年が1959年なので、ちょうど当時の人達と同じ間隔で「彼岸花」と「お早よう」を観ることができました。両作品の題材は全く違いますが、当時の日本人の日常生活に在る些細な出来事を丹念に拾い上げて、あるがままをフィルムに焼き付けているような印象を受けました。今作では、昭和30年代の三種の神器(白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫)のうち、白黒テレビをモチーフにちょっとした騒動が起きます。町内会費の滞納、子供のハンガーストライキ、ボケ老人の存在などがコミカルに描かれていて、クスクス笑ってしまいます。鍵のかかってない玄関から近所の人が入ってきて声をかけ合う日常は隔世の感がありますが、やっかみや誤解から変な噂話が盛り上がっていくところは今も変わらないようでもあり、古い中に新鮮な発見もあってとても面白かったです。小さなエピソードから成る構成の妙でとても引き込まれました。タイトルにある「お早よう」の意味が終盤からラストにかけてリフレインされる展開がすばらしく、何ともいえぬ穏やかな気持ちになりました。小津監督のやさしい眼差しを感じる作品でした。

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赤ヒゲ

4.0おでこをつつくと屁がでる芸

2024年12月29日
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1932年の無声映画「大人の見る繪本生れてはみたけれど」をセルフリメイクしたものだそうです。彼岸花につづいて2本目のカラー映画になるそうです。Plexという無料ではありますがCMの多いストリーミングサービスで見ました。

小津安二郎お得意の父娘哀話ではなく、平屋がならんでいる郊外で、お隣と密接に関わって暮らしている人々が巻き起こす、謂わば長屋風のコメディになっています。
舞台は助産婦という看板が目立つ公社住宅風の家並みです。昭和半ばごろまで、子供を産むのに病院へ行くのではなく地域の助産婦さんがそれぞれの自宅へ赴いて分娩を手助けしていたそうです。

中学生と小学生の兄弟、実と勇は、勉強もそこそこにしてテレビのあるお隣宅へいりびたって相撲を見るのが日課になっています。
しらべてみると1953年にシャープが国産第一号テレビを発売したそうです。1959年の映画公開当時、テレビはまだ高嶺の花だったことでしょう。

テレビ所有者であるお隣の男を大泉滉が演じていました。昭和時代、よく見たクォーターの喜劇役者で、顔がダリっぽくダリ髭をつけるとそっくりでした。概してダメ亭主を演じる俳優でしたが、ここでもボヘミアン風の男で、夜職風の女と同棲しています。

この男女はその賤業気配や風体によって近所の主婦たちから白眼視されています。実と勇の父母(笠智衆と三宅邦子)もそこへの出入りを禁じようとしますが、兄弟は隣へ行かせたくなければテレビを買ってくれと駄駄をこねます。

要求を塞がれてしまった兄弟はしまいには結託して緘黙(しゃべらないストライキ)を実施し、兄弟がしゃべらなくなったことで親たちや学校へ不協和が波及していくというドタバタ劇になっています。

子供のころ、友達や兄弟と遊びでなにかの取り決めをしたとき「タイム」を設けておくことは重要でした。たとえば「だべさ縛り」で話すことにしても「タイム」を宣言すると縛りが解除され、親や学校と接するときは「タイム」にしておくことで、取り決めを破棄することなくやり通せるわけです。

しかし実と勇のしゃべらないストライキは基本的にタイムなしでした。弟・勇は緘黙にタイムはありかと兄・実にたずねますがタイムなしと言われてしまったので、学校でも律儀に黙ったままやり通します。ただし常にタイムのサイン──所謂okサインを出して口を開く許可をもとめていました。その姿がけなげで勇を演じた豊頬の子役(島津雅彦)は映画の実質的な主役といえるアイキャンディになっていました。

兄弟の反抗期を通じて、小津安二郎が言いたかったのは、大人の会話のもどかしさです。
父親に「余計なことを言うな」としかられた実が「大人だって(余計なことを)言うじゃないか、お早う、こんばんは、こんにちは、良いお天気ですね、って」と反論したことが題名になっていますが、挨拶はともかくとして大人の会話が目的や立場や状況などによって余計な枝葉をつけるのは社会の理です。ご近所づきあいとテレビ騒動を通じて大人の会話の非合理性が諷刺的に描かれています。

近所に福井という姉弟(沢村貞子と佐田啓二)が住んでいて、その家も実と勇の遊び場になっています。佐田啓二は、実と勇の叔母である久我美子に恋心をいだいていますが、本心を言うことはありません。駅のホームで会ったふたりのそらぞらしい会話がスケッチされています。

福井(佐田啓二)『ああ、いいお天気ですね』
節子(久我美子)『ほんと、いいお天気』
福井『この分じゃ二三日続きそうですね』
節子『そうね、続きそうですわね』
福井『あ、あの雲、面白い形ですね』
節子『あ、ほんと、面白い形』
福井『なにかに似てるな』
節子『そう、なにかに似てるわ』
福井『いいお天気ですね』
節子『ほんとにいいお天気』

ただし諷刺を本題に据えているわけではなく軽いコメディとして着地しています。
映画の起と結になっているのは学校で流行っている、おでこをつつくと屁がでるという芸です。この芸には軽石を削った粉が効くとされているので兄弟は軽石粉を食べています。軽石とはお風呂でかかとなどの角質をおとすものです。今はそうでもありませんが昔はたいてい風呂場にありました。母親は軽石が日毎目減りしていくので軽石ってネズミがかじるものかしら──と夫に相談したりします。
この芸がうまくできない近所の「こうちゃん」は屁じゃないものがでてきます。屁じゃないものがでてきて立ち往生してしまうのが映画の起と結になっているわけです。

映画お早うの笑いはダウンしたテンションの謂わばアレクサンダーマッケンドリック風orジャックタチ風、現代で言うならジャームッシュ風の笑いです。ブラックユーモアともちがう、大人っぽく、笑わせようとしない、穏やかで温かみのある、現代の日本映画では見たことのない笑いでした。

佐田啓二がよかったです。昔の人の意見風に聞こえるかもしれませんが、現代の美男子にはない正統な感じがあり、まるで昔のグレゴリーペックのようです。おそらくこれを見たらご賛同いただけることでしょう。

『息子の中井貴一は、当作品中の佐田について「小賢しくない、余計な芝居のない演技をしていて、父の出演する小津映画の中では一番好きです」と評している。』
(ウィキペディア「お早う」より)

黒澤明の映画をみんなおなじという人はいないでしょうが、小津安二郎の映画をみんなおなじという人はいるでしょう。わたしも東京物語と晩春と、二つ三つ見て、わかった気になっていましたが、しっかり見ていくとそれぞれ主題がちがうものです。わたしは映画をよく見るので、わかった風なことをレビューに書きますが、こうして一人の監督をひとつひとつ見ていくと、よくわかっていなかったことがわかります。
IMDB7.8、RottenTomatoes88%と87%。

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津次郎

4.0おばあちゃんで笑いが止まらない

2024年10月27日
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piper

4.5ヴェンダース監督も愛した小津安二郎監督

2024年10月11日
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鑑賞方法:TV地上波

なんとも完結に色々なことがよく分かる
大人は大人の、子供は子供のそれぞれの世界が入り混じってる
当たり前のことなんだろうけど目に見えてよく分かる
子供には分からない大人の理屈
大人は忘れてしまった子供の理由

伝言ゲームのように捻じ曲がっていく真実
コレが解消されないといつの間にか誰かが悪者になって取り返しがつかなくなる恐ろしさ
誰が一番悪いわけじゃないのに誰かが犠牲になってしまう
SNSの今の時代で言えば「炎上」なんでしょうね
人の噂はあくまで噂、噂を間に受けていいのかな?といつも思ってしまいます
例えば「あそこのラーメン不味いんだよ」と聞くと自分の舌で確かめたくなっちゃうんですよ
結局噂に乗っかって行動はしちゃうんだけどね
人と味覚が違うのかはたまたストライクゾーンが広いのか、今までそんなに不味いものに当たったことが無いのは幸せなことだと思っとります

小津監督の作品は面白いですね、しかしまだ「凄さ」は私には分かりません
でも明らかに海外には無い空気は感じることができます
歳をとると分かること
映画は広くて深いです、人々を気軽に別の世界へ連れて行ってくれる映画館はとてももても大切な場所だと心から思います。

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カルヴェロ

4.0「警視庁方面からも推奨されてまして」

2024年10月10日
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komasa

3.0昭和の懐かしい生活ぶり

2024年10月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

婦人会の会費がとっくに支払ったのにまだ町に収まっていないという話に始まった。テレビがある家に近所の子供たちが集まってみんなで見る昭和時代。押し売りも確かにいたようだ。佐田啓二を初めて観た気がするけど、なるほど中井貴一に似た感じがあるね。昭和の懐かしい生活ぶりがかいま見られて良かったんじゃない。

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重

4.0映画終活シリーズ

2024年9月19日
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1959年度作品
同年のフランソワ・トリュフォーの「大人は判ってくれない」と続けて鑑賞
小津安二郎の完勝、一本‼︎

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あきちゃん

3.0時代の写し絵のようにも…

2024年1月19日
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冒頭のタイトルバックの音楽から、
いつもの小津映画とは異なるのでは
と予想したが、その通りの展開に。
オナラのエピソードも含め
ここまで全編に渡りユーモア要素満載の
小津映画は初めて観たような気がする。

そんな中、前半のネガティブ要素に思われた
主婦同士の噂話エピソードが、
後段での、無駄なことや無駄な会話が
社会の潤滑油になるのだとする、
ポジティブ要素へのひっくり返し的構成には
大変驚かされた。

そして、
・市民の服装が和服から洋装に代わる
 過渡期的描写
・同じような建売住宅が並び、
 他人の家に間違って帰る挿話
・洗濯機や炊飯器が徐々に
 各家庭に入り始める中で、
 私も全く同じ経験のあるTVのあるお宅に
 相撲を見に行くご近所付き合い、等々、
高度成長期の社会変遷の要素の集積には、
この作品は他の小津映画のように
感動を覚える内容ではないが、
当時の匂いがプンプンと漂ってくるような
この時代の写し絵のようにも思えた。

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KENZO一級建築士事務所

4.5傑作!

2024年1月6日
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普遍的だけど、示唆に富みすぎる‼️この作品だけでなく、小津安二郎ってこんなに面白いんだ。驚いています。

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哲也

5.0三種の神器♥ 定年はこの頃は55歳だと思う。

2024年1月6日
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マサシ

4.0「無駄があるからいいんじゃないのかな、世の中」

2023年12月24日
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jin-inu

4.0微笑ましいユーモアを誘う演出の巧さにみる小津イズムの洗練されたコメディ

2023年12月20日
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笑える

楽しい

幸せ

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Gustav

3.0反抗期

2023年12月19日
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odeoonza

4.0高度経済成長への警告? そして、カラリストとしての小津

2023年11月23日
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鑑賞方法:映画館

いや~、面白いなぁ。じつに味わい深い作品です。平凡な日常を描いた、なんてことのない話に見えるけれど、よくできたストーリーです。

どこにでもあるような出来事を、ここまでエンターテインメントとして、かつ芸術性も損なわず、面白く見せる手腕はさすがだと思います。
古くさい感じは全然しない。むしろ、斬新ささえ感じる。人間というものを、また「面白み」ということをよくわかっていないと、こういう映画は撮れないでしょう(おならのギャグは、ちょっとしつこいなと思ったけれど)。そして、画面から、あたたかみと大らかさを感じました。やっぱり昭和って、いい時代だなぁ。「無駄も大事」というメッセージもよかった。というか、この、高度経済成長——なにかにつけ効率性が優先される社会——への警告であるかのようなメッセージこそ、本作で監督がいちばん伝えたかったことなのかな?

お話も面白かったけど、画面そのものを眺めていても楽しめました。冒頭のクレジットからして、なんとも味わい深い。そして舞台となった住宅は、どの家庭も質素だけれど、こざっぱりとした室内は感じが良く、「ああ、こんな家に住みたいなぁ」とちょっと羨ましい気持ちになった。また、飲み屋のポスター、子どもや学校の先生の衣服、色ちがいの引き出しが印象的なタンス(?)、格子柄のカーテン、ランプシェード……などなど、小道具が可愛らしく魅力的だった。色のきれいなものもたくさん登場し、それらが画面をカラフルに彩っていて、小津安二郎ってカラリストだったんだなぁと感心しました。カラリストといえば、この映画、画面が暖色系でまとめられたシーンが多い。だから、さっき書いたように、あたたかみを感じたということもあるのでしょうね。

さいごに、これはどうでもいいことかもしれませんが、ちょっと気になったことを。本作に登場する子どもたちの親は、下手をするとおじいさん、おばあさんに見えるくらい、みんな年齢が高いように思うのですが……。戦争の影響で婚期が遅れたのですかね。

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peke

3.5もはや戦争の影は無くなった

2023年1月13日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

小津安二郎監督の最後の作品とのこと。高度成長期に入った日本の住宅地(川崎付近?)での日常生活が描かれていた。久我美子が本当に美人、泉京子は色っぽい。額を押すとおならを出す遊びで失敗してお漏らししてしまうのが微笑ましい。また、男兄弟の弟がメチャ可愛い😍

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あっちゃんのパパ

3.020年後にまた見るか。

2022年10月19日
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抜け感、が楽しい。小津ゆえか、こんな映画企画が通った幸福な頃。20年後にまた見るか。

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きねまっきい

2.0ほのぼの

2022年1月21日
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鑑賞方法:VOD

笑える

単純

幸せ

ストーリー:団地の奥様達は、今日もあれやこれや噂話が絶えない。

昭和の庶民のほのぼのとした暮らしぶりがよいのだが、ほのぼの過ぎて見続けるのはやや苦痛。
日が暮れても子供が帰宅しないのに大騒ぎしないのが不思議だしある意味新鮮。
昭和は子供の誘拐がたびたびニュースになったのだが、騒がない所が肩透かしというか、逆にニューウェーブかも。

今週の気付いた事:おばあちゃんを後半でも見たかった

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ほとはら
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