「若き日の吉村実子の野性味溢れるヌードが衝撃的な作品」鬼婆 漫画史研究家の本間正幸さんの映画レビュー(感想・評価)
若き日の吉村実子の野性味溢れるヌードが衝撃的な作品
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若き日の野性味溢れる吉村実子のヌードと、その義理の母親役・乙羽信子の上半身ヌードで眠るシーンがある。
同じ女性のヌードでも、若い娘のヌードは美しく、見応えがあるが、(笑)オバサンのヌードを、無理矢理みさせられるのは、苦痛でしかない。
そうか、女性が下半身露出する痴漢のオジサンを嫌悪するのと同じことだ。(笑)
後半、鬼の面を付けた武士が出現する。
鬼の面に纏わるエピソードは、この後、月刊『ガロ』(青林堂)に発表された水木しげる先生の短篇や、楳図かずお先生の少女マンガ「鬼姫」などの作品のアイディアに多大な影響を与えていると考えられる。
映画と漫画の関係を考える上でも重要な作品だと言えるだろう。
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