「色っぽい女たちと光る男たち」男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
色っぽい女たちと光る男たち
岡山県の寺に住む未亡人の朋子(竹下景子)と寅次郎が 互いに相手を好ましく思い、結婚に発展してもおかしくない状況になる。レオナルド熊さんが演じる男の家族や、博の家族のことも取り上げていて、寺の息子でキャメラに夢中の一道(中井貴一)と ひろみ(杉田かおる)の二人の若者の恋の行方も氣になる という盛り沢山な内容。
「仏は、ほっとけ」等の駄洒落や、「それを言っちゃあ、お終いよ」等のお馴染みの台詞もあって満足度が高い。
寅次郎が女から逃げる心境については、一道に置いて行かれたと泣く ひろみに 「それが男心というもの」として説明していたが、いまいち寅次郎のやりたいことが わからない。寺の養子になりたくないのか、一道が帰ってくる場所を開けておきたいのか、才色兼備の朋子なら もっと相応しい男が似合うと思ったのか、それら全てが理由で身を引いたとしたら、切なすぎる。
雷雨で停電になる前あたりから おばちゃん(車つね:三崎千恵子)が色っぽくなっていたのも面白かったし、甥の満男(吉岡秀隆)の演技が光っていた。
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