劇場公開日 1982年12月28日

「【”あんまり二枚目だもん・・。”寅さん、再び恋のキューピッドに成るの巻。若き田中裕子さんの確かなる演技と憂いを漂わせるあの細い一重の目の艶っぽさが印象的な作品。】」男はつらいよ 花も嵐も寅次郎 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【”あんまり二枚目だもん・・。”寅さん、再び恋のキューピッドに成るの巻。若き田中裕子さんの確かなる演技と憂いを漂わせるあの細い一重の目の艶っぽさが印象的な作品。】

2024年6月18日
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鑑賞方法:VOD

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ー 寅さんシリーズの今作までで、本格的な?キスシーンは出て来ただろうか・・。
  マドンナを演じた田中裕子さんと女性に対して口下手な動物園の飼育係、純朴な三郎青年を演じた沢田研二さんの観覧車でのキスシーンである。
  今作は、寅さんのキューピッドが強烈過ぎた作品である、結果的に・・。-

◆感想

・冒頭のいつもの寅さんの夢シーンでは、沢田研二さんは”スケコマシのジュリー”として、颯爽と登場する。幼き時に記憶のある格好良い華やかな歌手、沢田研二さん、そのままである。
 だが、本劇の中では、沢田研二さんは冴えない二枚目の青年を演じさせられている。
 寅さんならぬ山田洋次監督の”二枚目は良いな。ちょっぴり妬けるぜ。”という思いかどうか知らないが、巧い配役だと思う。

・それにしても、今作のヒロイン、ケイコを演じたお若い田中裕子さんの確かなる演技と憂いを漂わせるあの細い一重の目の艶っぽさには、驚く。
 今や、邦画の大女優になられているが、お若い時はとても艶っぽい人だったのだなあ。

<寅さんが三郎に頼まれて、ケイコとの間を取り持とうと、とらやの皆と奮闘するのだが、元々ケイコの方が三郎に一目惚れをしていたのだから、上手く行くのは必然なのである。
 だが、三郎の純朴であるが故に、ケイコと二人になると会話が続かず不安になる心持ちから、漸く三郎からプロポーズされて、嬉しそうに涙する様を、見事に演じる田中裕子さんはお若い時から、演技派女優さんであったのだなあ・・、と思った作品である。>

NOBU
Mr.C.B.2さんのコメント
2024年6月28日

この作品、シリーズの中でも何故か印象が薄いんですよね。
でも、このレビューの前後にある「いつか読書する日」と「おと・な・り」は未見なので観てみたい。

Mr.C.B.2