男はつらいよ 寅次郎純情詩集のレビュー・感想・評価
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連作中、上位。
先生という当時のステータス
前作の反応で分かったのか、寅さんの恋愛〜失恋がど真ん中というストーリーから離れてきたいい距離感になってきたのか。
まぁ、寅さんも年齢が上がってきて色恋で盛り上げていく世代からは上がってきた事もあるからだろう。
寅さんシリーズを見ていて毎回気づきを見つけている。
ここが見どころでもある。
一番は金銭価値。この当時は今の1/6ほどなんだと換算して見ているとおもしろい。
その時代、既に自分が生まれて幼少期だったと思うとおそろしい😅
他には大卒のステータス、一流企業に勤める事、車を持つ事、今じゃ当たり前になってる事ばかりが当時は夢であり憧れ。
そこに向かって頑張ってきた国民。
今回思ったのは教師という立場の高さだ。
先生と言う事で年齢の上下関係なく、誰もが尊ぶ。
おじさん、おばさんも、保護者も、例えキャリアの少ない若手先生でも先生は先生なのだ。
それなのに今はそんな立場もステータスも感じる事は少なくなり、半世紀のうちに社会は変化してるなぁと痛感する。
昭和と今の比較を楽しむの事が出来るのも寅さんシリーズの醍醐味だ。
Vol.18 今回は悪い寅次郎炸裂。 ・家庭訪問騒動、博の怒り爆発...
京マチ子、檀ふみ母娘と「寅屋」のみなさんとの心の交流を描く。終盤で京マチ子が病気で他界してしまう。登場人物の死は山田洋次作品では多用される手法だと思う。
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