男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼けのレビュー・感想・評価
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とてもよかった
日本画の大家という飛び道具の登場で、いつもとは雰囲気が違ったけど、構成が素晴らしかった。これまでのシリーズはエピソードの継ぎ接ぎ感があったのだが、一本の物語としてのグルーヴがあった。また日本画の先生がチャーミングで、彼に寅が無茶を言うのもどうかと思うのだが、先生のミラクルな対応とぼたんちゃんの嬉しそうな表情が素晴らしかった。
光男が変なヘルメットを被っていたり、仮面ライダーの角が生えたようなバンドを頭に巻いていたのに、誰もがスルーしていた。
冒頭はジョーズのパロディで、飲み代が二人で3千円くらいで、物価が大分上がってきた。
絶頂期なんですかね、このあたり。17作、これもいいわー。 宇野重吉...
絶頂期なんですかね、このあたり。17作、これもいいわー。
宇野重吉がとらやに転がり込む前半、おなじみの面々の反応、面白すぎです。
舞台は一転我が県へ。ようこそ寅さん、なんか嬉しくなります。龍野、今も風情ある街です。ここからはマドンナ太地喜和子との話。このあたりのバランスも絶妙。啖呵をきって悪党のもとへ向かう場面、かっこいい、しかもオチあり(笑)
二つの話が綺麗に繋がるエンディングも最高!
とらやでの小気味良い会話、随所に散りばめられたギャグ。目を離す暇がありません。
かつてのマドンナ榊原るみが端役で。帰ってきたウルトラマン世代の私はそこだけ切なくなりました。
レビューなんてしたくない
最高だよ。本当に最高だよ。
いつか父と二人、柴又帝釈天にお参りに行ったことを思い出しながら観ていた。その頃私は小学生か中学生、埼玉から自転車で3時間かけて江戸川を下っていたのだ。帝釈天参道の団子屋で休憩をしたときに、父が寅さんの話をしていた。その頃の私はアクション映画が大好きで、こんな映画なんて見向きしなかった。ただその団子屋のあんこがとっても甘くて美味しかったことを覚えている。
それから何年も経って、私は今でも映画が大好きで、ふと「寅さんを観てみたい」と思うようになった。そのきっかけが何だったのかは思い出せない。〈次に観たい映画リスト〉に寅さんを書いたのはたぶん1年程前だろう。それでもやはり他の映画に興味が惹かれ、リストの寅さんにはずっとチェックマークが書かれないままであった。
初めて観る寅さんはとっても粋で、本当に不器用な人であった。でもそんなところに周りの人間たちは惹かれている。それは観客である私たちも同じだと思う。
映画に出てくる日本の風景はどこを切っても美しく、描かれる人間は全員が全員魅力的である。どこまでも人間的なのだ。
高倉健の「駅」で観たとき、倍賞千恵子が本当に綺麗だと思った。この映画でも、変わらず綺麗です。
つらつらと書いたけど、レビューなんてしたくない。上手く言える筈がない。もっと色んな人に観てほしい。この映画を観て「ああ、なんか良いわね、こういうのも」って言える女と一緒になりたい、とか思った。以上。
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