「庶民の生き様みたいな」男はつらいよ 柴又慕情 あんこさんの映画レビュー(感想・評価)
庶民の生き様みたいな
吉永小百合への寅さんの片思いも、寅さんの惚れっぽくてひょうきんで優しさが目一杯詰まっていてとても面白かったんですが、映画の中で胸にぐっと来たのは桜夫婦の方でした。寅さんが、お前たちが作る家なんて安普請の家とも言えない所だろと口を滑らしたら、桜が、私たちが一生懸命働いて、いろんな人に助けてもらって、嫌な思いもしながらやっと建てるのよ。楽しみにしてるのよ。悪いことして豪邸建てるんじゃ無いの。お兄ちゃん、なんで、桜、頑張れって言ってくれないの?のシーンが一番響きました。普通の人の、庶民の心意気というか、一生懸命さがありました。今だと昭和って言うと、時代遅れの代名詞みたいだけど、輝くような良さがあったんだなと思いました。
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