男涙の破門状
劇場公開日:1967年6月17日
解説
「兄弟仁義 続・関東三兄弟」の村尾昭がシナリオを執筆しコンビの山下耕作が監督したやくざもの。撮影は「博奕打ち 一匹竜」のわし尾元也。
1967年製作/89分/日本
配給:東映
劇場公開日:1967年6月17日
ストーリー
大正中期。大阪の遊廓で十一人を斬り、六年の刑に服していた海音寺一家の直治が出所してみると、弟分の銀三が破門されていた。直治の幼馴染の伊之助が、全国の親分衆から集めた、住吉神社へ寄進する花金を奪って九州へ逃亡したため、銀三は持前の義侠心から直治に迷惑をかけまいと、伊之助の罪を被って姿を消したのだ。その上、銀三と恋仲だった海音寺親分の娘おふみも出奔した。直治は事の真相を確かめ、銀三を連れ戻すべく九州に向った。一方、銀三は岡崎組の炭坑に身を潜めていたが破門の一件がばれ、袋叩きにあった。岡崎組とは炭坑払い下げの入札をめぐって対立していた財前一家は、廻状持ちの銀三を雇った岡崎を陥れようと狙っていた。銀三に会った直治は、彼の潔白を証明するため、一日も早く伊之助を探すため奔走するのだった。ある日、チンピラにからまれていた料亭“おふじ”の女将お勇を救った直治は、はからずもそこで伊之助と再会した。伊之助は財前一家に出入りしていたのだが、お勇は伊之助の姉だったのである。直治の説得で、銀三の身の証しを立てるため大阪へ戻ることを約束した。しかし、伊之助の裏切りで岡崎親分闇討ちに失敗し、その上、炭坑入札にも負けた財前は伊之助をなぶり殺しにした。また財前が岡崎の炭坑に仕掛けたダイナマイトが爆発し、怒った直治は行手をさえぎる死神の音松を倒すと、財前一家に殴り込んだ。一方爆発で生き埋めになった岡崎親分を助け出した銀三は重傷を負い、財前を倒して駆け戻った直治の腕の中で静かに息を引きとった。その顔には仁侠精神を貫いた満足気な微笑が浮んでいた。
スタッフ・キャスト
-
菊右直治鶴田浩二
-
向坂銀三待田京介
-
末次音松大木実
-
大師伊之助村井國夫
-
お勇桜町弘子
-
おふみ橘ますみ
-
海音寺辰蔵嵐寛寿郎
-
岡崎亭吉石山健二郎
-
財前庫平天津敏
-
成瀬兼吉遠藤辰雄
-
石橋幸平小田部通麿
-
富浦利一大木勝
-
古沼金太郎野口泉
-
河合岩男高並功
-
花田守角野由明
-
樫村正三郎矢奈木邦二郎
-
白梅治之助浪花五郎
-
成岡寅市江幡高志
-
伊達丑五郎阿波地大輔
-
大熊仙七加藤浩
-
塩津馬吉関山耕司
-
森川徳松木谷邦臣
-
和田久七香月涼二
-
遠山荒次結城哲也
-
勝山角太郎国一太郎
-
満原儀助小山田良樹
-
山本又吉波多野博
-
吉井新六疋田圀男
-
和泉勘造若水淳
-
早船惣八小島慶四郎
-
平賀民五郎蓑和田良太
-
お澄牧淳子
-
池本万造山下義明
-
木下文吾奥野保
-
おくま京唄子
-
牛山源太西田良
-
デコ竹畑中伶一
-
専八大城泰
-
おたき岡島艶子
-
おまつ波千鶴
-
郵便配達夫前川良三