「38年ぶりに観てきました。」お葬式 Jigen357さんの映画レビュー(感想・評価)
38年ぶりに観てきました。
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昭和60年のゴールデンウィークに大船の映画館で観て以来38年ぶりに午前十時の映画祭で観てきました。お葬式の始まりから終わりまでの悲喜こもごもの人間模様を映画化したどこのご家庭でもアルアルな素敵な作品だと思います。葬儀が終わった後に喪主の菅井きんさんが参列のお礼の言葉を述べる場面でカメラが少しずつアップなりながら菅井さんを撮っていくシーンや火葬場で皆が煙突を見上げた際には一瞬時間が止まったように見えるシーンなんかも画像として素晴らしかったです。あとエンドロールで流れますが葬儀の記録として白黒画面で写し出されるシーンの撮影を担当したのが浅井信平さんだったのも新たな発見でした。弔電の配達で一瞬映し出される郵便局員役が井上陽水さんなのも細かい所にこだわった伊丹映画の大好きなところです。葬儀屋さん役の江戸家猫八さんの少し不気味さが漂う演技や法要中にかかってきた電話を取ろうと立ち上がった財津一郎さんの足が痺れて転ける演技に大滝秀治さんが北枕はどっちだと考え込む演技などなど俳優さん一人一人の個性的な演技が光る昭和世代には懐かしい映画でした。
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