お葬式のレビュー・感想・評価
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厳格な行事であるはずのテーマを丁寧かつシュールに描く傑作 仲の悪い...
厳格な行事であるはずのテーマを丁寧かつシュールに描く傑作
仲の悪い親族や感性のズレた親族などリアルな人間模様を描く上手さがピカイチ
義父の葬儀に浮気相手が手伝いに来る辺りのみリアルさに欠けるも笑いが止まらない
伊丹監督、最高です
デビュー作でこのクオリティ…凄すぎる… ちゃんと全作品観ようと決め...
懐かしい
宮本信子さんが1人でロクボクを漕ぐシーンは情念を感じた
テレビで観たけれど、面白い映画だとは思わなかった記憶が残っている。
あとは、主人公と愛人の性交シーンだけは覚えている。
改めて観ると、豪華な配役。
大滝秀治さん、津川雅彦さん、笠智衆さん、岸部一徳さん、財津一郎さん、小林薫さん。
映画館で観ても、それほど面白いとは思わなかった。良い映画だと思うけれど、それほど笑える訳でもない。
当時としては、テーマなど画期的な映画であるし、名画であることは間違いないけど、普通の子どもは、この映画の面白さは分からないと思う。
今回観て、性交シーンは、その前後が修羅場だと初めて認識した。
特に、性交シーンとのカットバックで入ってくる、宮本信子さんが1人で手作りのロクボクを漕いでいるシーンは、情念を感じさせる。
山崎努さんとと宮本信子さんが火葬場で煙草を吸っているシーンと、菅井きんさんがお清めで挨拶するシーンは、名場面でした。
同じことだからね
暗い部屋に忘れられてたおじいちゃんが「同じことだからね」というシーンがおかしくて。
猫がいい演技。
知ってる顔がたくさん出てきて豪華。
今とは変わってる部分も多いし、お葬式2025も撮れそうだ。
宮本信子がきれい。好きな顔ではないんだけど。
本当はとても悲しいんだけどなんか妙に明るくなっちゃうところとかリアル。儀式を進めていく中で実感したり気持ちを整理したり。
リバイバル上映。満席だった。
終盤の喪主の挨拶にジーンと来た
0227 雨の中のカーチェイスにドキドキした
1984年公開
葬式の前後3日を2時間の映画にまとめてしまうという
発想が素晴らしい。
友里千賀子ちゃんが出演なので行くぞーになった。
結構平々凡々な役なんだけどね。
彼女を含めて全員が淡々とその1日を演じている。
G線上のアリアの場面は本当に記録映画。
白黒にしているので印象は強くなる。
単なるドキュメンタリーが続くのではなく
アクセントにもなった。
もう一つ高瀬春奈の登場は一瞬でその平穏をぶち壊すのも
インパクト大。それとお尻が強烈。
カメラアングルも凝っていて
お棺の中から生きている人を捕えるのは面白い。
以降普通の監督の発想とは異なる伊丹十三作品が
ここから始まった。
80点
初鑑賞 1984年11月26日 三番街シネマ2
配給 ATG
パンフ購入
亡き後も続く故人の物語
お亡くなりになった千鶴子のお父さん、真吉の出番は、冒頭の数分だった。それでもお葬式を通して彼の人柄が語られることによって、故人の人となりを知ることができる。それがお葬式なんだ、と映画を通して教えてくれた。
エンタメ要素は含まれているが、基本的にお葬式の段取りを淡々と伝えている。誰もが一度や二度は経験するお葬式。慌てふためき、焦燥して、途方に暮れながらも取り仕切らなければならない一連のセレモニーがユーモアを含めながら描かれている。
大滝秀治や菅井きんの挨拶は決して面白いものではないが、訥々と語る姿になぜか惹きつけられる。何も変わったことなど言っていないし、感動的なセリフでもない。でも何故か涙が出そうになった。
誰も笑わそうとはしていないのに、何故かクスリとしてしまう数々のシーン。ああこんな人いるよね、ああこんな光景あるよね、と思わず頬が動く。
「人間は二度死ぬ。 一度目は肉体が滅んだ時。二度目は人々の記憶から消え去った時」という言葉があるが、雨宮真吉は、この葬儀の後もずっと語られていくのだろう。死後も故人の物語りは続いていく。
葬式にあまり縁が無くて・・・
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宮本の親父が死亡し、葬式をする。
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葬式をするんやが、宮本のダンナが浮気をしててその愛人が来たり、
外でダンナとセックスしたり、もう目茶目茶。
伊丹映画の痛快さが好きなんやが、
この作品はコメディタッチながらそれがなくて今ひとつやったな。
まあ喪主をした経験がく興味がなかったってのもあるねんけど。
何か葬式を通じて夫婦の絆が深まりました的な感じで終わったが、
果たしてそれが言いたかった事?よくわからなかった。
両親の葬式を思い出しました
伊丹式葬儀マニュアル入門編
第8回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作。
第58回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・ワン。
"午前十時の映画祭13" で鑑賞(4Kデジタルリマスター版)。
端的に言えば、葬儀の始まりから終わりまでのお話。それだけなのに、どうしてこんなに面白いのか。伊丹十三監督の卓抜した脚本・演出の妙と、それに応えた俳優陣の素晴らしい演技の賜物以外のなにものでもないなと思いました。
初めての葬儀にすったもんだな遺族の姿や、集まった人々の悲喜交々が人間味たっぷりに描かれていて面白かったです。親戚からの口出しにあるあると頷き、通夜振舞いの切り上げ時のきっかけをどうつくるかとか、思い当たることしかない。
葬儀を扱っているのにきちんとコメディーで、5分に1回は笑わせてくれるようなつくりが楽しい。伊丹作品ならではの性描写が挿れられたり(千鶴子の漕ぐブランコが強烈なメタファー?)、きく江の挨拶に涙させられたり、巧みな緩急でした。
小津安二郎監督作品へのオマージュも感じられたし、適材適所に配された俳優たちがそれぞれ役をモノにして光り輝いていたことにも圧倒され、映画に精通した監督のセンスが詰め込まれた秀逸なエンターテインメントだと思いました。
誰もが必ず経験する身内のお葬式。私は曾祖母と祖母の葬儀を経験しました。いつの日か(悲しくなってしまうので考えたくないが)、両親を送らなければならない時がやって来る。両親は葬儀不要と言っているので侘助みたいなことにはならないかもしれないけれど、良い送り方が出来るようにしたいな…
[余談]
両親が交際し始めた頃にデートで本作を観に行った話を幼い頃から聞かされていました。子供の私が時を超え本作を映画館で観ることになろうとは、なんとも因縁めいたものを感じた次第。違っているのは、私はひとりで観たと云うところ(笑)。
38年ぶりに観てきました。
昭和60年のゴールデンウィークに大船の映画館で観て以来38年ぶりに午前十時の映画祭で観てきました。お葬式の始まりから終わりまでの悲喜こもごもの人間模様を映画化したどこのご家庭でもアルアルな素敵な作品だと思います。葬儀が終わった後に喪主の菅井きんさんが参列のお礼の言葉を述べる場面でカメラが少しずつアップなりながら菅井さんを撮っていくシーンや火葬場で皆が煙突を見上げた際には一瞬時間が止まったように見えるシーンなんかも画像として素晴らしかったです。あとエンドロールで流れますが葬儀の記録として白黒画面で写し出されるシーンの撮影を担当したのが浅井信平さんだったのも新たな発見でした。弔電の配達で一瞬映し出される郵便局員役が井上陽水さんなのも細かい所にこだわった伊丹映画の大好きなところです。葬儀屋さん役の江戸家猫八さんの少し不気味さが漂う演技や法要中にかかってきた電話を取ろうと立ち上がった財津一郎さんの足が痺れて転ける演技に大滝秀治さんが北枕はどっちだと考え込む演技などなど俳優さん一人一人の個性的な演技が光る昭和世代には懐かしい映画でした。
「俺は春、死ぬことにしよう」
桜の花びらが舞う時期に、そんな都合よく死ねるか分らないが、ふと見た桜の木に思いを馳せるなんてのは火葬場に行ったときに誰しも思う筈である まぁすぐ忘れてしまうのだけれどね
故伊丹十三監督の初作品だが、テレビも含めて1回も観ていなかったので、午前10時の映画祭にて観賞
綺麗にリストアされているので、人物の生々しさが存分に表現されていた映像である
何と言っても今作を思い起こすと、あの林の中の問題シーンが強烈に目に焼き付いている御仁も多いだろうし、未鑑賞の自分でさえもあのシーンだけは何故か知識としてある 前後の話も知らないけれど、それ位有名な演出だ 決して襲った訳では無く、奔放な愛人の男への当てつけでああいうゴネ方になってしまったのだが、余りにも観防備なルック(団子結い、ワンピースの喪服、サテンのパンツ、そして腋からみえる毛)等々、あのシチュエーションでの意外性の内容に、おかしみと切なさ、情けなさをアイロニーとして落とし込む演出は当時でもなかなか無かったのではないだろうか さすが配給がATGである 家族の行事としての一番フォーマル度の高等なステージで、不倫相手の女がノコノコ現われる事の、男の情けなさを、さすが大俳優が演じると、その匂い立つようなエロティシズムを表現しながらもしかし決して溺れない寸での部分があのシーンには活きていて、あのシーンの不要論が有ること自体、不思議で仕方がない程の名濡れ場だと確信している
葬式そのものの運用手順の流れは、人生の於いて数が限られる出来事だから、殆どの人が素人の儘、人生を終えるのであろう そういう題材だからこそ人間性が流れ出る題材を選んだ伊丹監督の目の付け所に敬服したい
はじめてのお葬式で右往左往
悲喜劇としてよくできてる
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