丘は花ざかり（1952）のレビュー・感想・評価

この映画、内容自体は大して面白くはないけど、古い日本映画好きの人を唸らせる見所満載の映画です。
まず、志村喬の超貴重な水泳シーン！池部良と一緒に突然パンツ一丁になって海に飛び込んでおよぐんだけど、その泳ぎ方が独特でもう小動物チックで可愛いのなんのって！(笑)対する良様はさすが元水泳部、超カッコいいクロールを披露してくれます。なんか良様がまともに泳ぐのはこの映画だけだそうで、良様ファンにとってはそれだけでも超貴重な映画。
さらにその後、二人で水の中でプカプカ浮いたり水鉄砲飛ばしたりキャッキャとはしゃぐ姿はまるで子供みたいに可愛くて眼福ものです。
そして、私の愛してやまない中北千枝子姐さん！杉葉子を行き着けの居酒屋に誘ってコップ酒をあおる姿がカッコいい！中北姐さんと一緒に飲みたーい！それを見て顔をしかめる杉葉子の嫌な女ぶり！姐さんを引き立たせる存在でしかありません。
そして、ダンスパーティーではカッコいい銀座カンカン娘の音楽に載せて、超華麗なダンスを披露！キャー！姐さん超カッコいい！一生ついて行きます！
高杉早苗さんの陰のある大人の女ぶりも素敵でした。色気が凄い！初めて見たけど味わい深いイイ女で一編に好きになりました。
また、当時の自由が丘駅や渋谷駅、大森駅、が出て来たり、当時の街並みの記録映像としても貴重な作品です。
一つムカついたのは杉葉子！山村総が好きな癖に、池部良にも「一番好き」などと言って気を持たせておいて、いざという時のためにしっかりキープしておくという超ズルい女！大体山村総と池部良を二股かけるとか超贅沢だし美人でもないのに美人気取りでいけずうずうしい！
そして案の定山村総にふられると池部良とくっつくとかふざけんな！
なので一つ減点。