劇場公開日 1986年9月13日

オイディプスの刃のレビュー・感想・評価

全1件を表示

3.0【赤江瀑の壮絶な情念と絢爛たる魔性の美学を表現しきれなかった作品。けれど、それは赤江初の長編「オイディプスの刃」が、彼の代表作と比較すると、やや魅力がなかったからである。】

2021年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

ー 赤江瀑の代表作と言えば、数々あるが(何しろ、単行本だけで30冊はある・・)
 「禽獣の門」「花夜叉殺し」「花曝れ首」「舞え舞え断崖」「殺し蜜狂い蜜」「ニジンスキーの手」
 まだまだまだあるが、クラクラする程、蠱惑的なタイトルである。ー

・今作は、掌編中心だった赤江瀑の初長編の映画化作品である。第1回角川小説賞受賞作でもあった。
旧家、大迫家の異母兄弟3人に起きた数々の死
 ー父の割腹死、母の自死・・-
 を妖刀「備前次吉」を絡ませた作品であったが、長編自体の出来と、
 -今でこそ、本と映画は別物などと、吹聴しているが・・-
 赤江瀑の世界を映像化した作品にやや、違和感を感じた作品。

<けれど、大迫剛生を演じた京本政樹サンは、”合っているなあ・・”と思った作品。>

■蛇足
 ・この映画のレビューが、私だけなんて・・。もうこの作品は、見れないのかなあ・・。

コメントする 3件)
共感した! 1件)
NOBU