「人の心は時として毒にも薬にもなる。」海と毒薬 ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
人の心は時として毒にも薬にもなる。
第二次大戦中、捕虜を眠らせ人体実験を行った日本の医師達の記録。
戦争中の人体実験は各国で行われていた事ですが、映像でまざまざと見せられると、何とも言えない気持ちになります。
「これは人じゃない物だ」と語る言葉に、同じ日本人であっても腹立たしい気持ちで一杯になりました。
医療の未来のためという言葉で、全てを収めようとした医師達の無骨な精神に怒りを感じます。
そんな中、渡辺謙さんの飄々とした態度が印象に残りました。
これは、何年たっても色褪せることのない、後世に残したい作品の一つです。
コメントする