劇場公開日 1963年11月2日

「これは余談だが、 三谷幸喜が、本作を「一番好きな映画だ」とB.ワイ...」あなただけ今晩は 雨丘もびりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0これは余談だが、 三谷幸喜が、本作を「一番好きな映画だ」とB.ワイ...

2024年1月31日
PCから投稿

これは余談だが、
三谷幸喜が、本作を「一番好きな映画だ」とB.ワイルダーに伝えたところ、「他にもっと出来の良い作品を撮ってるよ」と返されたそう。
・・・なんかわかる気がするよ、どっちの気持ちも(^^)。

【この世の物とは思えないw多好感】
愛する娼婦イルマを独占したいためにヒモ男ネスターの考えた作戦に、一度完全に冷める。
どー考えたって絶対バレるわ、あんなの。
このシークェンスが長くてダレるし。

ところが、ところが。。。。。

「そんな馬鹿な(冷笑)」
・・・・・から、クライマックスを経て
「そーんなバカなぁー(大笑)」
にスピードメーターが降り切れる
この反転&急加速がめっちゃ気持ち良い映画なんだよな。
長尺で中弛みするし実質☆3つくらいの完成度なんだけど、多好感おさまらずつい☆80個くらい貢ぎたくなってしまう。

鉄柵を押し広げるところから始まる、荒唐無稽などんでん返しのオンパレード。
やばッ、思い出し笑いが(汗)。
ワイルダー監督にしてみれば、苦肉の策でドタバタ劇に "逃げた" のかもしれないけれど、どうにもならない現実を超ド級ミラクルでHappyに塗り替えたい三谷監督にしてみれば、どストライクな作品でしょう。
この歓びを模倣したい、自分も作りたい、みんなにも同じ体験をして欲しい、という衝動には(往々にして失敗するものなんだけど)とってもシンパシーを感じる。

嘘のような出来事が、目の前でときどき起こったらステキだ。
見終えた後、そんな気分で日常に戻れる映画。私もこの映画大好き♪

シャーリーマクレーンかわいい~他の作品も観た~いと思って、うかつに「噂の二人」観てしまって立ち直れなくなったのは私ですが、
・・・それはまた別の話(^^;)

雨丘もびり