犬、走る DOG RACEのレビュー・感想・評価
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大杉漣のコミカル芝居が光る
松田優作が映画化を熱望していた企画を、崔洋一監督で映画化された本作。主演の岸谷五朗と大杉漣のコメディセンスがいかんなく発揮されている。
卑屈で情けない韓国人の情報屋という役どころの大杉、新宿署の刑事であるが、ヤクザともつるんでいる粗野な岸谷のデコボココンビっぷりで笑わせてくれる。
ストーリーの展開がスピーディーで、ダレることなく一気に観れてしまう、よくできた娯楽作品だと思う。公開当時、あまりヒットしなかったようで残念だが、大杉漣の演技のユニークさという点では、個人的には彼の代表作と言ってもいいくらいだ。
太ったおばさんを尋問する時に2人のやりとりが最高に面白い。大杉漣ほどに起用な役者じゃなければああも面白くならないだろう。渋く決めるとこは決めてくれるし、やはり素晴らしい役者なんだと改めて実感した。
走れナカヤマ‼️
もどかしさから疾走感へ
ゾクゾクした
・終始、何かが起こりそうな予感がしていて、感情がグネグネになった。岸谷吾郎があんな感じなのに、警察としての仕事もしているのと、大杉漣のことを腐れ縁?のように付き合ってるのが良かった。
・98年の新宿の風景が今見ると、とても絵になるとこで看板にビニ本って書いてある文字も綺麗で良かった。
・ぼったくりバーのシーンと、そこに至る所がとても良かった。
・事務所に乗り込んで拳銃がロッカーにあって通報?したあたりけら、よくわからなくなり後半、やや混乱した。密航を斡旋してたのを中山が把握してないのも違和感があったり。
・街中を駆け巡る大杉漣のシーンが、エキストラなのか一般の人たちを巻き込んでたのか、反応がリアルに見えてドキドキした。
・家に死体っていうのは、とんでもなくきついなぁと思った。何となく落語のらくだを連想した。
・大杉漣が屋根に登るところが良かった。結構しぶとく逃げてて捕まったのが笑えた。
大杉漣の映画祭
大傑作
最初に見たのがVHSでDVDでも見て、今回フィルムセンターの崔監督特集で初めてスクリーンで見た。
岸谷五朗の暴れっぷりと男の色気がすごい。
改めて気づいたのは話がかなり複雑でもうちょっとシンプルでもよかったんじゃないかなと思った。誰が悪者なのか分かりにくかったし、なぜ殺さなければならなかったのか不明だった。お金や面子が理由なような感じがして、それだとちょっと残念な感じもする。人間関係もごちゃごちゃしてわかりにくかった。
ぼったくりバーの場面がとにかく最高だった。大杉漣が屋根を走って逃げる場面がルパン三世のように軽やかにはいかず、もたもたしていたのがリアルで面白かった。
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