一条さゆり 濡れた欲情のレビュー・感想・評価
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考えるストリップと女の耐
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はるみの股から牛乳で湿らせた脱脂綿がスポッ!!勢いよくでてくるシーンで終わる。
劇的変化の前に繁華街の横断歩道の鳩の群れが飛び立つシーン
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後輩のストリッパーの性格がとんでもなく悪くて、悪の本質に迫る勢いを感じた。そんな彼女が箱に閉じ込められたまま坂道を転がって、バスに当たって交差点でおっぱい丸出しになっている場面が面白かった。
WOWOWで見たのだが、ストリップ劇場のお客の顔にボカシが入っていて、表情が見えない。すごくつまらないやり方だと思う。今後このような表現に対する自主規制が増えるのだろうか。ガッカリする。
70年代特有の大らかさと自由
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70年代初頭に人気を博し、引退興行で猥褻物陳列罪で逮捕された関西ストリップの女王一条さゆりと、彼女に対抗意識を燃やす九州出身の若手ストリッパーはるみの成り上がりを描いた人間ドラマ。
よくよく考えると哀しいストーリーなのだが、70年代の大らかさが全編を覆っていて、見ているとなぜか優しい気持ちになる。オープニングとクロージングで流れる唄も心地よい。一条の悠然とした圧倒的パフォーマンスを前に、卑怯な真似をして成り上がろうとするはるみ(伊佐山ひろ子)の破天荒な行動もなぜか笑って許せる雰囲気が流れていて、そこは監督・神代辰巳の懐の深さなのかもしれない。ラスト、逮捕されたはるみが警察署の前でスッポンポンになるところも時代の寛容さの表れだ。各所に気を使いながらではないと作れない現在の製作委員会方式では絶対に作ることができない映画だろう。この寛容さが今の映画界に欲しい。
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