劇場公開日 1983年8月6日

「らしい傑作。」伊賀野カバ丸 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 らしい傑作。

2014年5月17日
PCから投稿

笑える

若き日の真田広之を見て、あなたは最初唖然とし、そしてこの映画のファンになるでしょう。
普通では考えられない変なアイデアとノリとギャグと奇妙なテンポでグイグイ話をすすめていくのが得意な鈴木則文監督。作品の数の割に傑作が少ないのが残念ですがこれは当たりでした。
行き当たりばったりに書いた脚本がうまく嵌った!・・・と言う雰囲気を醸し出していると思います。
品のないギャグが大好きな私にはたまらない作品でした。
特にクライマックスのクルマを使ったアクションギャグですね。タランティーノのファンはこの映画のそのシーンを見て、思い当たるフシがあるでしょう。猪鹿お蝶も彼に影響を与えていますし。
傑作は少ないと言いましたが、決して少なくありません。何しろ撮った数が多いですから。そして、監督をした作品だけでなく、脚本だけ担当している作品にも面白いのがあります。例えば「十一人の侍」です。
鈴木則文監督は日本の映画監督の中にあって、確実に着目に値する一人です。お楽しみください。

KIDOLOHKEN