ある殺し屋のレビュー・感想・評価
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軽薄女が一番困る
録画の違う映画を観ようとしていたのだが、日本映画専門チャンネルで放映が始まったので偶然観た。私が生まれた年に上映された映画であることや、だから50年前に上映されたわけだ。市川雷蔵という37歳で死んでしまったのが伝説的だと思うのは、それが私が2歳の時だったし、だからこの映画から2年で没してしまったわけであった。単純な子分ではないのだが、子分のような役割が成田三樹夫と野川由美子で、野川役の女が裏切りをする女で男を乗り移しながら本心がない。今につながる病的な女である。成田のほうの役の男も子分になりたかったのに、成田の役と野川の役が安易に性行為関係になり、雷蔵役の大物殺し屋を、共謀して暗殺しようとするという、成田の役と野川の役も滅茶苦茶である。雷蔵の役は野川の役が誘おうとも性関係を持たない。ハードボイルドである。始めの頃に、10代の頃だろう演歌歌手のあの小林幸子が出ている。その頃は丸顔でかわいい感じだった。この映画は時系列が前後する映画である。私のコメントも時空がずれるが、ウィキペディアによると、雷蔵は私が1歳の誕生日に、最後の映画撮影中に大量の下血をして入院したらしい。男女が暗殺計画を隠したまま、雷蔵の役は成田の役の話から、3人で殺し屋をすることになる。しかし奪ったものもすごくて、2億円になるという覚せい剤のようである。今でもこういう映画はとれるのか?そこで、成田の役と野川の役が雷蔵の役にピストルを向けて裏切り行為に出るが、ピストルを向けられると、「お前は若いなあ。一寸先もみえちゃいねえ」と言い、撃つが、雷蔵の役はそこまで考えていて、弾を抜いておいた。「お前たちの考えたような事は、若い頃に他人と組んだたびに考えたことよ。一度もやりはしなかったけどな。」成田の役が「俺の負けだ。どうにでもしてくれ」雷蔵の役が、「仕事は仕事だ。とっておけ」。成田の役は驚くが、追手がやってきた。野川役の軽薄女が転んで覚せい剤を小川に流してしまった。追手は小池朝雄の役が親分の最初の殺しを依頼した、成田の所属する組だった。そして大勢を相手にしながらの立ち回りとなる。闘いの中でどんどん粉砕していく覚せい剤。大勢の子分たちは倒してしまい、ピストルを持った小池朝雄の親分もお手上げ。そしてくたばった。「あっしも連れてって」という成田の役に、雷蔵の役は、「いつまでも仕事のけじめがつかない奴は御免だな。女と二人で分けな」と言って去っていく。たくさんあった覚せい剤も4箱が残った。そして同じように野川の役の軽薄女が一緒に行こうよと成田の役に言うが、成田の役は「女は色と仕事のけじめがつかねえ。御免だ。」と言って雷蔵の役に感じ入ったかのように軽薄女から去っていく。ルックスは野川にしても、途中で出ていた渚まゆみにしても、今の女優と比べてもスタイルも顔面も勝るくらいの素晴らしいいい女ではあったが。野川の役の軽薄女は「今にもっといい奴と組んで儲けてやるから」と吐く。汚い女よりはまだ男のほうがましだったりする。だが、最初の借りた部屋のおばあさんや、小林幸子の役の純朴な料理屋の女中などの、誠実な女性も描かれている。
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