嵐の勇者たちのレビュー・感想・評価
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日活豪華キャスト結集!
まだまだ観ていない日本の名画が、あるんだなぁ。
(日本映画ファンだから、心が震える。)
YouTube公式日活フィルム・アーカイブ
石原裕次郎生誕90周年記念
ということで、この公開に感謝です。
1969年お正月映画ということで日活オールキャスト結集が売りのようですが、
溜息が出るくらい華々しい。
俳優の皆さんも脚本も演出も、日活の一流どころの仕事ぶりを堪能できる。
浜美枝さんのヘアスタイルがプレデターだったり、
昭和40年代のサイケでオシャレな雰囲気と、
様々な感情模様が織りなし、
惹かれ合う吉永小百合と渡哲也のアップが眩しくて眩しくて、倒れるかと思いました。
映画を観る快感。
まさにやられました。
日活オールスター最後の共演
69年12月31日公開の作品。69年といえば、かつて多くの銀幕のスターを送り出した日活が、業績不振により普通の映画制作を諦めた年。おそらく、そこで、かつてのスターが集い、日活最後の想い出をという企画で作られた映画だと思われる。
内容はともかく、一つ一つの台詞にこめられたバックミーニングなど読み解くと大変面白い作品に仕上がっている。タイトルの「嵐の勇者たち」も作品とは無関係のタイトルで、映画産業が不振に陥る中、役者として敢然と立ち向かっていこうとする銀幕のスター達の思いが込められているのだろうと推察する。当時、茶の間を騒がせていた渡哲也と吉永小百合のロマンスもこんな風に映画の中で丸く収めるなんて、時代のなせる業といえるのではないかと感動した。
できれば、60年代の初めから、日活作品を観ていって、ここに辿り着くと感慨深く観らると思います。僕個人としては吉永小百合作品70本目。いつもとは少し違う強い小百合さんが、キレイに撮れている作品と思いました。
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