劇場公開日 1964年9月19日

「ねっとりした暑さと汗と欲望と」甘い汗 ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ねっとりした暑さと汗と欲望と

2019年6月2日
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鑑賞方法:映画館

酒場女の梅子を演じる京マチ子の無駄肉がついた肢体が、生々しい愛憎劇。

歳をとり焦りを感じてもがく姿と彼女を利用する昔の愛人を演じる佐田啓二の2枚目だけどゲスい男の話も結構クル。

名古屋章が同居人の旦那役だが、奥さんの尻に引かれてアタフタした優柔不断な感じなのだが、これって名古屋章が80年代によく演じていたテレビドラマの役そのままで笑える。

生活描写で、ご飯と漬物だけの食事、友達の家で味噌汁がでてくると喜ぶところや生卵を嬉しそうに方張る女子高生などの当時の食卓の風景なども興味深い。

豊田四郎監督は、同じ東宝に所属する巨匠、成瀬巳喜男とは違うアプローチと題材を担当していて興味深い。

ミラーズ