あげまんのレビュー・感想・評価
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やっぱり面白い。
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捨て子だった宮本は芸者として生きることになり、そこで成功する。
そしてようわからん爺に身元を引き受けてもらう。
この爺は宮本の持つ強運が欲しかったのだった。
やがて宮本は銀行マンである津川と恋仲になり、結婚。
爺もそれを認めてくれた。そして津川は宮本の運を生かし、頭取の右腕に。
が、津川が浮気をしたのがきっかけで、離婚する事になった。
津川は出世のために頭取の娘と恋仲になったのだった。
月日が経ち、宮本は吹っ切れたが、津川はまだ未練を残していた。
ある時頭取がスキャンダルを撮られ、半ば脅しで10億円を借りた者がいた。
この者は表面上は次期総理に内定していたが、実は末期ガンだった。
なので党の内部では次期総理は宝田に決まっていた。
宝田は、10億は返らず津川が破滅すると仄めかして宮本を部屋に呼ぶ。
危険を承知で訪れた宮本はそこで強引にヤられてしまう。
しかも無理矢理金を渡されて出て来た所を津川に目撃されてしまう。
何も知らない津川は幻滅して去って行ってしまう。
しかし宮本は宝田から話を聞き、津川を助けたいと思っていた。
そして10億の借主の弱みを見つけ、そいつの事務所へ。
そこで末期ガンの宣告をし、最期くらいは綺麗に金を返すよう説得。
一方津川は、10億が返って来ない責任を頭取から押し付けられた。
そもそも頭取のスキャンダルが原因なので、さすがに津川も切れた。
頭取も逆切れして非常ベルを鳴らし、背任の津川を捕らえよと指示。
警備員に取り押さえられた所に10億を持った宮本が来て解決。
こうして2人はヨリを戻した。
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いつもながら伊丹映画は独特のリズムがあっておもしろい。
宮本の薄幸ながらも頑張る役もいつも通りでいい感じ。
しかし次期総理候補が10億を借りて踏み倒そうとしたり、
芸者を部屋に呼んでレイプしたり、目茶苦茶すぎ(場)
まあこういうところもバブル時代らしくてええねんけどね。
当時は映画に現実的さなんて不要やったんやろうなあ。
また、ベテラン中心の役者陣の安定した演技が光っていた。
「まん」とは、古い言葉で「運」(うん)
映画「あげまん」(伊丹十三監督)から。
作品中「あんたは、あげまんなんだから」と諭され、
「あんたと連れ添った男は、必ず運が開けるんだからね、
いい男をつかまえなさいよ」という会話に、
「あげまん」は、女性に使う単語だとばかり思っていた。
もちろん「まん」の解釈を勝手に間違えたのであるが、
「あげまん」とは「上昇運」のことらしい。
だから「あげまんの女」(上昇運の女)という使い方をする。
逆に考えれば「あげまんの男」というのも存在することとなる。
ちょっと下品になるが、この映画が流行った頃、
男同士で「あげちん」「さげちん」なんて会話をしたけれど、
それは間違いだったことを、当時の仲間に教えようっと。
主人公を演ずる宮本信子さんとエッチした男が出世するから、
ややこしくなっちゃうんだよなぁ。
伊丹十三監督の奥さんは「あげまん」なんですね。(笑)
でも今更「『まん』とは、古い言葉で『運』(うん)」と言われてもなぁ。
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