「女子に対する補導処分」赤線地帯 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
女子に対する補導処分
クリックして本文を読む
『性行又は環境に照して売春を行うおそれのある女子に対する補導処分』
売春防止法の抜粋だが、この条文は今も変わらない。言うまでも無いが、女子に対する補導処分でしかない。つまり、現在も曖昧な部分は残されたままである。
この映画の上映時は売春防止法は廃止されている(5月だから、まだですね。凄い、それでこの表現)が、赤線がまだ廃止される以前の話。それを考慮すると、
黛敏郎先生の不協和音の音楽が良く似合う。醜い日本文化の一片を象徴していると言える。そして、今語られる女性の地位向上が荒唐無稽な事と感じてしまう。
ネタバレ♥
ためらいながら道を行く男に誘いをかける少女の姿が『もっと絶望を楽しもうよ』って語っている様に思えた。やるせない。そして残念ながら、少女の終末はまだ続いている。
傑作だと思う。
コメントする