「赤線地帯」赤線地帯　わしのネタを映画化せいや！さんの映画レビュー（感想・評価）

今日マチ子あえてアップにしないという演出だった。京マチ子のアップが見たかったのでとても残念だ。この映画で中での役どころは二十歳そこそこなのだが、この時、彼女は30半ばだったのでアップを連発するのにはちょっと無理があったのだろう。
ストーリーは、いわゆる赤線地帯で働く色んな女たちの人間模様を描いたものだった。 幸せになるもの不幸になるもの、どうにもならないもの・・・群像劇として描かれそれなりにインパクトのあるものになっていると思う。それぞれのエピソードが持つ課題から逃げることなくしっかり描かれていて、さすが溝口・・とうなった。特にお母さんが息子に捨てられるシーンと、悪女が金づるを切るシーンは迫力があった。
京マチ子の他にも若尾文子が出てるので見どころはしっかり有ます。