「ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか♪」赤毛 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ええじゃないか、ええじゃないか、ええじゃないか♪
圧政に苦しむ農民たち。年貢のカタに取られた娘たちを解放し、年貢米を取り返した。幕府の遊撃隊との物語になるのかと思っていたら、赤報隊はニセ官軍だったということで相楽が殺さるといった展開が面白い。官軍が嫌いだという一の瀬は権三との勝負を避けるようになり、本物の白毛の官軍と偽官軍との戦いを楽しむことにした・・・「勝てば官軍」なんて言葉もピタリと当てはまる。
三船敏郎のセリフはさすがだけど、がなり立てる者が多いわき役たちがちょっとうざったい。コミカルな部分も多く、殺陣アクションもなかなかのもの。しかし官軍は鉄砲隊もいるし、大砲も使う。最後には権三の恋人トミ(岩下志麻)も殺され、権三も突撃して殺され、その後に母親の姿とお春(音羽信子)がええじゃないか踊りを始め、民衆が一斉に踊りだすラストが圧巻!民衆を無視した官軍だとか、白対赤の壮絶な最期。大学紛争の時期だけあって、セクト争いを描いたものにも見え、なかなか興味深いところだ。
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