「吉永小百合」あゝひめゆりの塔 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
吉永小百合
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ゴーゴーを踊る若者たちを描くオープニング。渡哲也が沖縄の歌をリクエストして、インタビュワーに質問される。同じ年代の若者たちが戦時中の沖縄でどういう思いだったかを推し量る。
運動会の映像。和泉雅子がラッパを吹く姿が楽しい。デビュー当時はやはりふっくらとしていたんだなぁ。吉永小百合は青春映画で活躍していただけあって、かなりいい演技だ。
学童疎開の子供たちが乗った船が撃沈させられたという報道。和子の母も乗っていた。やがて卒業式がやってくるが、女子部の卒業生・在校生ともに看護隊を結成させられ、抵抗を続ける日本軍を陰から支える。和子の弟の死や狂ってしまった女子生徒。青酸カリ入りの牛乳を飲む和泉雅子、兵隊の足を切る手伝いをする吉永小百合の演技が生々しく映る。海軍記念日に安堵して水浴びに興ずる看護隊が一時の幸せを感じるがそのままB29の空襲に襲われる。彼女たちが楽しそうに歌うだけで泣けてくるシーンだ。
アイドルと使っていることが戦争の悲惨さをある程度弱めてしまっているが、ほのかな恋心みたいな部分をカットすればもっと良くなったのかもしれない。沖縄民謡を歌うところは素敵!
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