「団塊世代の夫婦が一緒に映画館に足を運ぶには良い作品」オリヲン座からの招待状 マーママーさんの映画レビュー(感想・評価)
団塊世代の夫婦が一緒に映画館に足を運ぶには良い作品
昭和30年代の貧しいけれど温かな時代を想い出させてくれる作品でした。映画館が作品の舞台なので、当然の様に「二十四の瞳」「君の名は」「丹下左膳」「無法松の一生」などの懐かしい一場面も入り込んでいて、タイムスリップした様な時間を過ごしました。この作品は「無法松の一生」と重なる部分が多かった様です。未亡人となって映画館を守り続ける主人公を宮沢りえ(晩年は中原ひとみ)が、亡き夫(宇崎竜童)に拾われて映画館の仕事に就き、生涯、彼女を支え続けたパートナー役を加瀬亮(晩年は原田芳雄)が好演しています。極めて古臭い日本人的心の世界と言ってしまえばそれまでですが、我々団塊世代の夫婦が一緒に映画館に足を運ぶには良い作品ではないでしょうか。
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