「ストーリーテリングの秀逸さ」30デイズ・ナイト JOSHUAさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーテリングの秀逸さ
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ジョシュ・ハートネットって、なかなかいい俳優さんにも関わらず、今ひとつ評価が抜け出てこなくてかわいそうですねえ。また、敵役の吸血鬼の首領がダニー・ヒューストンってのが意外で、しかし、それなりに吸血鬼役がはまっていて、とてもX-MENの臆病官僚と同一人物とは思えません!全体に小粒感が否めないものの、主人公エバンの最後の決断とその決断に連動した結末は、それまでの様々な伏線と相まって、さらに哀切に描かれていきます。吸血鬼たちの表情の微妙な歪みと瞳孔の漆黒感が不気味さを盛り上げるとともに、血しぶきドバドバのスプラッター描写で紡がれていく物語は、実は、愛し合っていてもそれを確認できる瞬間はいつも一瞬であるという普遍的な物語を、スタイリッシュなモダンホラーという衣を纏いながら、確実に終末へと突き進んで行くのでありました。いやあ、楽しめたなあ!
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