スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師のレビュー・感想・評価
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スウィーニートッド
✴︎あらすじ
イギリス・ロンドンのフリート街で理髪店を営んでいるベンジャミン・バーカーは、ある日悪徳判事の策略で無実の罪を着せられて投獄されてしまう。
15年後、命からがら脱獄し、アンソニーという船乗りに助けられた彼は、スウィーニー・トッドと名を変えロンドンに戻ってきた。
フリート街へと戻ってきた彼は、かつて家族と共に暮らしていた家の大家で、通称『ロンドン一不味いパイ屋』の女主人・ラベットと再会。彼女から、残された家族がたどった悲惨な運命を聞かされて復讐を誓う。
ラベットのとりなしで、元の場所で『営業再開』したトッドは、判事の懐刀である小役人・バムフォードを丸めこみ、見事判事をおびき寄せることに成功する。
✴︎感想
話が進むにつれて狂気を感じる。
最後がまさかの展開で面白い。
誰も報われない、無意味な復讐劇。つらい!
出演者の方達の歌も上手くて聞き入っちゃうし、
最初は復讐だけのつもりが、無関係の人を殺してから殺人が平気になってしまうという所が本当に狂気だった。人肉をパイにするとか。
恋は盲目というけれど、共犯者の主人公への入れ込み具合がやばすぎる。主人公は復讐のことしか頭にないのに。
主人公が家族の元に帰る⇨主人公の家の下のパン屋(共犯者)に妻は死んだと思わせられる(実際は毒を飲んで精神病院に入れられていた)⇨復讐に燃える⇨人を殺す⇨殺人が平気になる⇨復讐をする(殺す)⇨その場面の直後に入ってきた浮浪者を殺す(実はそれが妻だった)⇨妻を殺したことに気づく⇨共犯者にきくとずっとあなたを好きだった、毒は飲んだといったが死んだとは言ってない。あなたが勘違いしただけと言われる⇨笑いながらダンスして、かまどに共犯者を放り込む⇨妻の亡骸を抱えて絶望⇨パン屋で働いてた子供に主人公が殺される⇨END
ほんとに報われない!!笑
全て共犯者が唆したがために、、、
一番悪いのは妻を横取りした判事だけど。
ほんとにラストが衝撃的すぎて、良かった。
まさに名作!
血が出る演出は基本的に嫌いなのだが、ホラーとミュージカルが融合する事で独特のテンポが生まれ最後まで観ることができた。
人肉パイはすごい! あの恐るべき発想は度肝を抜いた!
あとトッドが殺されるところは読めたのだが、ルーシーが生きていた事は読めなかった。
最後のジョアナがほったらかしになっていたところが惜しい!
スプラッタ
ミュージカルは苦手だけど、ジョニー・デップが格好良いというだけで劇場に2回見に行った。DVDも買って見た。
復讐系はスカッとする。でも無関係な人まで殺すと言うのは如何なものかな……
しかもそれで商売をするなんて!
嗚呼、恐ろしや。
結局一番大切な人まで失った訳だし。
最後は男の子に首切られて終わったけど、どっちにせよ自殺していたと思う。奥さんを抱いた姿は、なんだか悲しくも美しく見えた。
血ドボドボ
いやぁ、実は昔から、カミソリ苦手で…
カミソリで手首とか首とかを切るイメージが、昔からなんか苦手なんですよ。ゾッとしちゃうといいますか、正視してられない感覚なんですよね。そんな私には、もうど真ん中で苦手イメージ満載の映画でした。カミソリが煌めく! 振り下ろされるカミソリ! そして、鮮やかに飛び散る血! いやぁ、文字通り、目を覆いながら観てました…
最初は、CGだらけの画面に乗れない感じがあったんですが、後半は上記のゾッとする感覚とともに、結構、見入っていました。
スプラッタミュージカル
歌うんですよね。
当たり前なのですが、そこがすごく気になりました。
人肉パイをつくるところはグロテスクで
ショッキングです。
コミカルかつグロテスク
グロ注意、首ぶった切ったり、人肉とかものすごい
歌いながら殺しまくり、ミンチにしまくり、パイ作りまくりである。
視聴後の爽快感とか無縁なので、陰鬱な気分になりたいときにおすすめだ。
ストーリーは悲しいのにジョニーの演技とキャラクターがあってか、滑稽な印象を受ける。
人肉でできているとはわかっていても劇中のパイは非常に美味しそうだ
歌っている内容はアレだけれど劇中歌も素晴らしい
出てくる役者の演技、小道具のクオリティが高い
爽快感が無いので点数は低めに
歌って踊る理髪師の復讐劇。
ティム・バートン×ジョニー・デップの6回目の作品は、ミュージカル原作。日本でも松本幸四郎さんと鳳蘭さんや、最近では市村正親、大竹しのぶさんが出演された作品の映画化です。
理髪師役のジョニー氏が格好良いのはもちろん、共犯者であるラヴェット夫人役のヘレナさんや悪徳判事役のアラン氏など、個性・実力派の皆さんが織りなす物語はとても魅力的です!
ただ、R指定なので血の苦手な方には向いていないかもしれませんね...。
悪は連鎖していく
ミュージカル仕立てということを知らず、
いきなり歌い出したのでびっくりしました。
このまま歌のみでストーリーが進行するのではないかと若干の不安を覚えましたが
後半は歌うシーンもあまりなく、違和感ないです。
ジョニーデップ目的で鑑賞。
ストーリーも満足いく出来でした。
ジョニデさんは一目見てイケメン!って顔ではないのに
どうしてこんなに魅力的な役者なんだろう。
ティム・バートンの作品には同じ役者が出ることが多いので
なんていうんでしょうターンオーバー?スピンオフ?
同じ顔で違う役をやっているとふしぎな感じです。
色彩を抑えた画面はロンドンの陰鬱さを表現していて好印象。
それに合わせたように色のない人々がモノクロの街を行く。
カラーなのにあえて色を入れないのも素敵。
あと一つ…足りないような…。
2010/09/24 17:47
独特の雰囲気でのストーリー展開ですぐ物語にのめりこんでしまいました。
少しグロテスクな内容もミュージカル調にする事で緩和される。
血もブシューっ!と出ますがなぜか見ていて痛々しく感じないし、もはや見ていてスッキリしてしまったのは私だけだろうか・・(笑)
ただ物語のオチが正直分かってしまう…特に意外性もなく残念な終わり方。
と、見せかけて!更に〜!という展開が1つあってほしかったな。
やはり、きな粉と砂糖あわせたなら塩ひとつまみいれなきゃなってとこ。
発想が暗黒に満ちてる感じ
こんなに血がでるティム監督作品は初めてかな。同じミュージカル仕様の映画「オペラ座の怪人」は正直退屈感がありましたがこの作品はそんなことはありませんでした。というのか相変わらずのティムらしい世界観は思わず引き込まれます。歌は暗いものというのか狂った感じの歌詞がほとんどでしたが歌のテンポとジョニーデップらの演技と歌声で素晴らしいものになっています。
しかし最後の展開は皮肉がたっぷりでこの辺ティムバートンが好みそうな話かなと思いました。復讐に埋もれるとロクなことがないのかもしれませんね。
ぐろい!
ミュージカルの中でもこんな暗い歌ばかりなのは初めて。復讐の勢いがそのまま歌われている感じでした。
俳優ってなんでもできちゃうんだと関心して見ていました。そして話の中でジョニーを想うティムがかわいく見えた!これは私だけですかね?笑
それが思わぬ展開になっていくのですけどね・・・人間の欲というものも表現されている作品だと思います。自分のことばかり考えて行動していると誰も幸せになれないですね~うん。
最後は「えっ???」って思わせるような結末のはずです!ただ私は結末をわかってしまったので楽しめませんでした。そしてハリーポッターのキャストが出すぎです!笑
ゴスな衣装が、萌えです。
思っていたよりグロくて、何度か諦めかけた。
あと、歌とか始まって「あ、そういう映画なんだ。」と、脳をシフトチェンジ。
ミュージカル映画(舞台)を観てると思うと、セットや衣装が映えてきます。
ラベット夫人(ヘレナ)が着ているドレスを観ていると・・・、
「これ、Vivienne Westwoodじゃない????」
という、どれも素敵なデザインの衣装ばかり。
調べても出て来ないんだけど、絶対そうだと思うんだよねぇ。
ゴスxイギリス的な衣装が、この映画にぴったりでした。
ジョニーの服も、伝統的なイギリス紳士の衣装の中に、遊び心満載のデザイン。
セットもゴシックな衣装とよく似合う、おどろおどろしい重圧感や悲壮感のある家具や階段。
内容は悲しいストーリーなので、あまり好きでは無いけれど、衣装と全体的な雰囲気に◎
ティムxジョニーは、最高のコンビだわ。
独特。。(ハリポタファンは見ると面白いかも)
たぶん評価のわかれる映画です。
ストーリーではなく、映画の世界観を楽しむ映画だと思います。。
ミュージカルは苦手なので前半とっつきにくかったのですが、
後半になるにつれて独特の世界観にどんどん入り込んでいけます。
キャストがハリーポッターとかなり似ているので
コアなハリポタファンは見るべきでしょう。
悲劇の暗黒ミュージカル
ティム・バートンの悲劇の暗黒ミュージカル
『スリーピーホロウ』を越える《血しぶき》と《悲鳴》
その間を埋めるダークな歌詞のミュージカル
『プライベートライアン』以上に彩度を落としたモノクロに近い映像は
血しぶきの《赤》を際立たせるためだろう
鬼の形相のジョニー・デップもアラン・リックマンも良いが
ティム・バートンの内縁の妻ヘレナ・ボナム・カーターが
『ファイトクラブ』並にブッ飛んでて良い
3人とも売れっ子になって仕事には困らないはずなのに
あえて【ミュージカル】に初挑戦するという 《役者の卵》のような
チャレンジ精神と役者魂がヒシヒシ伝わってきてマスマス好きになった
ゴシックで ダークで 悲劇
《シザーハンズ》《スリーピーホロウ》《バットマン リターンズ》の世界がまた広がった
これもミュージカルが【嫌いな】人こそ観て下さい
グロさよりも面白さが上をいった作品
この作品が「グロい」という評判は前から知っていたので、鑑賞に至るまで時間がかかりました。でも実際に見たら、凄く気に入りました。
「ジョニー・デップ&ティム・バートンの作品!」という看板につられて、「楽しい作品」を期待して見た人なら、かなりショックを受けるでしょう。
主人公が殺人を繰り返すようになるのが結構唐突で、しかも説得力のある動機に欠けています。
あえて言うなら、憎き判事を殺し損ねたことで、ヤケになってしまった、という感じでしょうか。突然、判事に対する恨み→世の中みんな腐ってる!殺したって構わないだろう!という考えに変わってしまうんです。
この映画は始めから、無茶苦茶さ、シュールさ、ブラックユーモアを楽しむ作品だと思います。
「スウィーニー・トッドという人物は一種の狂った人間」と割り切って、彼と、これまたちょっと変わった人物のラベット夫人が組み、殺人を商売として成功させてしまう滑稽さを楽しんでしまいましょう。
ミュージカル作品なので、出演者が自ら歌う劇中歌はどれも素晴らしくて面白いです。特別上手くなくても問題ありません。役者が歌うからこその上手さがあります。
この映画においては、普通に台詞を言うよりも、歌うことが何よりの説得力を持っていると思います。印象に残るメロディーと歌詞が、歌い手の心情を表現し、美しく魅せ、単なる復讐劇で終わらせていません。
ラストだけは、どうしても切なく悲しい終わり方ですが、音楽と映像と、ティムバートンの悪ふざけを楽しみましょう。
ところで、この映画では、ラベット夫人が一番罪作りだという意見を目にします。
私はラベット夫人も主人公トッドも大好きです。
女の立場から見た感想としては、ラベット夫人が可哀想でした。
トッドを愛していたのに、あの結末は…。
最初ラベット夫人は、ルーシー(トッドの妻)の行方を尋ねられた時、誤解を招くような答え方をします。
「毒を飲んだ」「薬局で買ったヒ素を」「止めても聞かなかった」
あくまで私の推測ですが、これは恐らく事実を言ったのだと思います。そしてトッドは、妻はもうこの世にいないのだと思った。
復讐のことしか頭になく、過去に拘り、判事への憎悪のみで生きているような、かつての片思いの相手。
15年もの間、辛い時間を過ごした分、未来を見て生きて欲しい、二人で幸せになりたい。ラベット夫人はそういう気持ちでトッドに接します。
しかしトッドは復讐に固執し続け、ラベット夫人の気持ちには関心を持たず。どちらも見ていて何だか哀れです…。
彼女の「夢」が語られる場面。一方的な妄想でしかないものの、それは実に平凡で、絵に描いたような幸福な暮らし(ここは映像がかなり面白いです)。なので余計に結末がショックでした…。
そんな彼女を、子供ながらに、一途に慕うトビー少年も可哀想です。
トッドとラベット夫人は共犯者同士です。
他人を信用しなくなったトッドも唯一、ラベット夫人だけは、信用していたんだと思います。
死んだと思っていたルーシーの姿を確認するところまでは。
あの瞬間に、ラベット夫人に欺かれたと思い、怒りが爆発してしまいます。
激しく憤るトッドに対し彼女は「嘘はついていない」と言います。言い訳っぽく聞こえますが、確かに彼女は「ルーシーは死んだ」とは言っていないし、自分の行動がこんな結果を呼ぶとは思っていなかったはずです。
あくまでも、トッドの為を思って言った言葉だったと。
妻子のもとに戻るというトッドの願い。しかし、妻と娘との再会は最悪のかたちで訪れ、自ら取り返しのつかない過ちを犯し、最愛の者を失ってしまう。
そしてその悲しみと怒りをラベット夫人に向けてしまう。
救いようがないほどの悲劇です。
復讐のために戻り、目的を果たしても、最後には何も残らず…。
復讐する側も、される側も、自らが犯した罪の報いを受けるかたちとなるわけですが…。
個人的にはラベット夫人の夢が実現されるような、ハッピーエンドでも面白かったのでは?などと考えもしましたが、ともかく楽しめた作品だったので、手元に置いておきたい一本になりました。
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