「真っ赤に映えるジョニデ。」スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
真っ赤に映えるジョニデ。
怖い怖いという噂は聞いていたんだけど、実際に観てみると
グロいのなんの…真っ赤な血が滴るわ滴るわ、T・バートンの
持ち味は、存分に発揮されてましたけどねー。いやはや。。^^;
まぁそれにしてもこんなダークなミュージカル(爆)初めてです。
2006年度のトニー賞で2部門を受賞した、
スティーヴン・ソンドハイムの名作?ミュージカルの映画化。
このトニー賞の授賞式で、あのセット(床屋のイス)が登場し、
主人公が歌いながら客の喉を切り裂いたのを今でも覚えています。
で、その後ストーン…と落ちるんですよ(爆)もう怖いのなんの。
で、今度はそれをバートンがジョニデ主演で映画化!?と聞き、
あ~もうそれはそうでしょう~(爆)みたいな感じでした^^;
だってこういうの好きそうですもん、彼ら。
血しぶき系…私はもっとも苦手なジャンルなんですが(涙)
やっぱりバートン作品だから、頑張って観ることにしました。
あ。。でもあのシーンは、、、けっこう目をつぶってましたが^^;
内容的には、舞台劇の持ち味を存分に生かしたミュージカルで、
良かったと思います。ジョニデをはじめ、キャストの演技も歌も
素晴らしかったし「活劇」っていう感じが、ヘタなホラーより
(そういいながら観てないけど^^;)ずっと楽しめるんじゃないかな。
そういやボラット^^;も歌ってたしなぁー。
その…気持ち悪いシーンは多分「音」だけでも十分気持ち悪いんで、
固く目を瞑るとか、深く耳を塞ぐとか、やり過ごすといいです。
私はその手法で、なんとか乗り切りました^^;
ただねー。
どちらかというと私は、切り裂く…ところよりもその後。
落ちた時のあの「グキッ」っていう音の方がダメでしたね…(+o+)
まぁそのシーン云々はおいといて、、、。
評判のジョニデの歌声。良かったです。憎しみがこもっていて。
抜群に上手い!!とは思わなかったけど(爆)この物語にぴったりな声。
彼は何時何時でも、監督の意向にピタリと合わせた演技をしますね。
監督が彼を「こんなに使いやすい俳優はいない」っていうのが分かる!
しっかりと悪魔の理髪師になりきっていましたもの。素晴らしい!
そしてさすがに舞台劇とあって、どんなにダークでも(爆)
その脚本と構成は見事なもの。最後まで全然飽きませんでした。
欲をいえばラスト。
あの後をちょっと観たかったですねぇ…。どうなったのかねぇ^^;
(アカデミー初受賞なるか!?なんか彼って刃物に縁があるわね(^^ゞ)