「なんて安っぽい・・・」恋空 おじさんの映画レビュー(感想・評価)
なんて安っぽい・・・
とにかく話を盛り上げるには、主人公を不幸にすればいいと思っている。
レイプされ、レイプされた事を黒板に書かれ、交際を両親に反対され、
妊娠が発覚して、その後、流産。
彼氏が突然別れると言いだし(理由は言わないがバレバレ)
他の恋人が出来たら、続いて両親が離婚の危機に
新しい彼のおかげで円満解決。そんなバカな(苦笑)
そして元彼が実は癌で死ぬと発覚し元に戻るという・・・
彼氏が何故すぐにレイプ犯達の居る場所を突き止められたのかも分からないし
(何故、彼女が拉致られた場所が分かったのかも謎。
その事を彼女が問うと「愛の力だ」と彼氏の台詞。なんて安易な!)、
元彼女が仕組んだ事と分かるが、元彼女とそのレイプ犯達を訴える訳でもなく、
そのまま解放するという・・・(-_-;)
しかもそいつらにまた後日、絡まれる。ありえなくない!?
お前ら犯罪者だぞ!?普通の神経なら顔すら出せないだろ??
ここまで元カノが未練たらたらなのに、ほぼ物語に絡んで来ないし。
そして物語の都合上いい時にだけ出て来るし。
彼女はレイプされた事をいとも簡単に克服しちゃうし
(普通、一生モンのトラウマになるでしょ??克服する苦労が全くない)
しかもすぐHしちゃって妊娠までするという・・・
挙句の果てには彼氏が癌で死ぬって!?
安易にも程がある!不幸にすれば感動すると思っている。
ちゃんとした理由づけがない不幸は、安っぽいだけで感動など出来ません。
一番気になったのは、主役二人以外の登場人物の存在意味。
ビックリするくらい存在意味がないので、逆にビックリ(苦笑)
若かりし頃の波留が友人のギャルとして出演しているが、
都合のいい時にしか登場せず、ほぼ居なくても成り立つ役。
凄い勿体ない!!これは彼氏の友人役も同じ。
そしてラストは後日談として幸せな彼女が流れて終わるというベタさ!
俺には全く響きませんでした。