「人間ドラマに寄せた方が・・・」グッド・シェパード よしさんの映画レビュー(感想・評価)
人間ドラマに寄せた方が・・・
CIA創設に係った諜報員の苦悩を描く物語。
ロバート・デ・ニーロ監督、マッド・デイモン、アンジェリーナ・ジョリーが出演する豪華配役のスパイドラマ。史実に基づいた・・・と誤解していましたが、フィクションのようですね。登場人物にモデルになった方はいるようですが・・・
物語は、重厚な人間ドラマ。主人公と同級生の恋と別れ、結婚した女性との冷めた関係、そして息子。
特に、後半にあるマッド・デイモンとアンジェリーナ・ジョリーとの口論が秀逸です。激しく口論した後の静かな間・・・暗く、限りなく深い二人の断絶を感じさせる一瞬の間・・・見応え十分でした。
ただ、スパイ物としては分かり難く見るに堪えません。、エピソードが散逸して芯が通っていないうえ、60年代と40年代を交互に映す手法も分かり難くさに拍車をかけました。
その分かり難い物語を167分見せられるのは苦痛にすら感じました。
もう少し、家族を映した人間ドラマに寄せた方が、映画としての面白さは高まったように思います。
私的評価はやや厳しめです。
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