「どろっとした血が。。。」イースタン・プロミス あんゆ~るさんの映画レビュー(感想・評価)
どろっとした血が。。。
カナダの奇才デビッド・クローネンバーグ監督の最新作でございます。主演に「ロード・オブ・ザ・リング」のビゴ・モーテンセン(ヒゲそるとこんな顔なのね)、「マルホランド・ドライブ」のナオミ・ワッツ(すっかりミステリが板につく女優になった)。
クローネンバーグといえば個人的にハエ男を描いた「ザ・フライ」と「デッド・ゾーン」が印象に残ってるのですが、本作を観てるとこの人もすっかり別のレベルにきちゃったなと思いました。スクリプトでなく演出や映像で映画の進行をひっぱれてるんです。夜中の3時に見たにもかかわらず、見入っちゃいました。
舞台はイギリス・ロンドン。数奇な運命の元にうまれた一人の赤ちゃんをきっかけに、それまで交錯することのなかった世の中の光と闇に住む人々が交錯していきます。監督の人物造詣のうまさを通して、遠くにある国で起きた悲劇やらもじわじわと観る人の想像力に浮き彫りになってくる。この人の手法は、ほんと地に足がついてます。
CGやお金なんかを使わないからこそ、想像力は豊かになるものなんでしょう。
暴力描写少ないですが、キツイです。ざくっ、どろっときます。ですので、血に弱い人は気をつけてね。
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