「痛い、、、。」イースタン・プロミス hanaさんの映画レビュー(感想・評価)
痛い、、、。
観ていて貧血を起こすかと思うくらい、ズバズバ斬られるシーンが何度かありました。ヴィゴ演じるニコライが全裸で殺しあうシーンも、フルヌードだということを意識させないほど迫真の演技で、これもまた痛い。
私は、バンバン撃ち合うよりも刃物で切り付けあう方が生々しく感じられ、苦手なので、キツイシーンも多々ありました。
しかしながら一番痛いのは、ニコライのサイボーグのような残忍さのなかに垣間見える、秘めた優しさや愛情です。アンナや赤ん坊や娼婦など命あるものへの深い思いがあるのに、愛することを選ばない無限に続く孤独がとても切なく、胸が痛みました。
悲惨な証跡を日記に残し、14歳で死んだ少女は、すべてを捨てたニコライ自身の少年時代と重なり、上り詰めていく彼の孤独を支え続けていくのだと思います。
コメントする