「公開前の騒動が残念でしたね」クローズド・ノート septakaさんの映画レビュー(感想・評価)
公開前の騒動が残念でしたね
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キャスティングが絶妙でした。
原作本を既読しておりまして、
沢尻エリカが尊敬できるように、
竹内結子が演じられるか、が鍵と見ていました。
それは、沢尻エリカの演技レベルに合せないと
見ている側に、違和感を与えてしまう恐れがあったから。
竹内結子、上手かったですねぇ。さすがですね。
そんな違和感は全くなし。変な気負いもなく、
演技とは思えないナチュラルな芝居に感服しました。
内容も行定監督なので、
『遠くの空に消えた』みたいになるのを心配しましたが、
今作は、原作小説以上に、映画のほうが面白かったです。
小説で判りにくかったシーンも「なるほどね」と、
判りやすく描かれていましたし。
「心の力」のフレーズ、竹内結子のクラスを
ヒトツにまとめようと苦心する先生っぷり、
そして、口頭でサラッと表現された事故による不慮の死。
そのどれもが、スマートで心に染み入るものがありました。
他には、ラスト、伊勢谷友介が置手紙に感動して泣くシーン。
見ている瞬間は「もうちょっと感情を露わにしてもいいのでは?」と
疑問が残ったんです。ただ、振り返ってみると、あれくらいが、
ベストだったのかな、と。賛否両論が出るシーンに思えました。
沢尻エリカの『別に』発言で
不本意な形で脚光を浴びる作品になってしまいましたが、
中途半端なアイドル映画ではなく、かなりの良作だと思います。
あの、騒動が残念でなりません。
マネージャーさん、タレントの管理は「シッカリ」しましょうね(苦笑)
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