「なんだこれ」D-WARS ディー・ウォーズ MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだこれ
韓国映画だが、6.5割はアメリカ映画だった。韓国の王朝時代に存在した竜や騎士が現代のアメリカに甦るというストーリー。
現代版「ロード・オブ・ザ・リング」と言えば聞こえは良いが、本家には遠く及ばない。回想シーンという形で王朝時代の出来事が描かれるのだが、このまま終わってしまうのかという位にそのシーンが長いという大きな欠点がある。
回想シーンは短く簡潔に伝えるべきではないだろうか。まぁ、韓国ドラマの時代劇は主人公の幼少期を10話近く描いたりするので仕方がないことかも知れないが、本編が90分弱の劇場用作品でそれはやってはいけないのではないだろうか。
中盤のロサンゼルスでの激戦はなかなかの迫力があり、見応えは十分だったが、宣伝文句にしていた「ド迫力の映像」や「映像革命」は言い過ぎだ。2007年製作だが、当時のゴリゴリのアメリカ映画の方がやはり映像的には凄い。しかし、映像うんぬんかんぬんはいくらショボかろうがストーリーが面白ければ許されることだ。
しかし、本作は最後の最後でとんでもないことをしてしまう。脚本を書いたのは小学生かと思うほどのトンデモ脚本だったのだ。「絶対俺の方がまともな脚本書ける」
と思った人が世界中にどれほどいることか。ここまでの作品は珍しいだろう。
ただ、韓国映画でもここまで出来るんだと表現しようとしたその努力は認めたい。
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