ブレイブ ワンのレビュー・感想・評価
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悪は〇ななきゃ直らない的で、賛成
悪党を殺して何が悪い、途中まで そう感じていた。
いきなり出くわした理不尽な暴力
警察も解決の糸口の無い暴行致死には あまり積極的に動いていない。
そんな中での第2の事件。
理不尽にも他人の殺人現場に巻き込まれそうになる。
ここで正当防衛で反撃したことで、主人公の意識が少し変わる。
力は人を変える。
護身の為の力でも、本来は他者の抑圧への力。
その力の為に、その行動は以前に無いほど大胆になり、
自ら危険な場所に飛び込む。
それで救われる者もあったが、一方で勝手な称賛や非難が飛び交うことになる。
この一連の出来事と、寄り添う者の出現がが彼女を正気に留めたに違いない。
ラストシーンでは主人公は復讐を断念し、友人に捕まるんだろうと思った。
しかし、たとえ殺人を犯したゴロツキでも簡単に社会に出てくる。
法によって犯人は守られるのに、被害者は救わない。
日頃から嫌というほど思い知らされていた友人の刑事は、主人公を擁護する。
アメリカらしいラストだが、賛成
犬好きなかた安心してください
こういった映画でハッピーエンドと呼べるものは非常に珍しいのでは?
大体の映画が復讐したものの末路を描いているけれど、この映画は主人公が復讐することを通じて立ち直っていく様子を描いている。
刑事とのやりとりも意外性があった。あそこで逮捕せずに協力する道を選ぶとは…後味は悪くないので割と好きな映画かもしれん。犬も無事でよかった
悲しい復讐者
婚約者を暴漢に殺された女の話。
最初は対人恐怖症から銃を所持したのが、殺人事件に巻き込まれて犯人を撃ち殺した事により、殺人への抵抗感が少なくなっていく流れがリアルでした。
前フリからのオチがコントのようでしたが、嫌いではないです。
婚約者との幸せな未来を夢見ていたヒロインが、暴漢に襲われて婚約者を...
婚約者との幸せな未来を夢見ていたヒロインが、暴漢に襲われて婚約者を亡くしたのを機に、
悪に制裁を加える“処刑人”と化すササスペンス・スリラー。
主人公のエリカにめちゃめちゃ感情移入してしまった。
悲しくてしょうがないよね。婚約者が殺されるシーンは目を伏せたいぐらいリアルな暴行。
恋人がいなくなった怒りと深い悲しみを乗り越えて、
主人公はたくましく生きていくっていうありそうな展開じゃなくて、
どんどん冷静に人を殺していくっていうでもそれには意味があるっていう感じ。
うーん・・・
ただのラジオDJでそれまで銃の扱いを知らなかった主人公が、次々と犯罪者を打ち殺していくのに違和感があった。
裁かれない犯罪者、自分がやっていることが正義か否か葛藤する主人公、英雄として持ち上げる国民・・・。考えさせられるテーマではある。
しかし、ひっぱったわりにはオチがいまいちだったかな。
友情〜!!
暴力を受け恋人を殺されたたことがきっかけで、
悪党を殺すという暴力を自分も振るうようになってしまった主人公は、
愛する人を失い、他人も痛みを感じるということも分からなくなってしまったのではないでしょうか。
そこから抜け出せなくて苦しんでたとこに、
事件をきっかけに知り合った警官が、
犯罪者と警官という立場を超えた友情で、
自分を撃って逃げろと言ってくれて、
それで友達を撃つことで痛みを思い出すことができたっていう
深い友情の話だと思いました。
2人はもう会うことはないかもしれないけど、
彼がエリカに与えたものはどんなに大きいか分かりません。
彼女はもう銃を持って悪党を前にしても人を撃てないと思います。
冒頭の事件の直後、
エリカが恋人とのセックスの夢を見るシーン
が痛みと別れを際立たせていたり、
ベッドの中で電話を受けて、
眠れないというエリカの話しに警官が付き合ってくれるシーンも、
声の優しさや、眠りの傍で話すという親密さがあって
痛みだけでなく優しさ人の親密さもすばらしく描写された映画だと思っています。
ほんとうに大好きです。
価値観を変えてしまう事件の後
総合:65点
ストーリー: 60
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 70
日常的に多数の殺人が起きて、それが未解決のままにされることも多いアメリカ社会。信頼のおけない司法の手にゆだねてただ無駄に結果を待つよりも、どこでも簡単に手に入る銃を持って自分で解決に乗り出すほうがいい。そう考えるアメリカ人は大勢いるのかもしれない。
それでもジョディ・フォスター演じるエリカの行動は賛否両論あるだろう。だが事件に巻き込まれた後、怯え悲しみ苦しむ孤独な救いのない彼女の姿は良く出来ていた。ほんの些細な事件でも、人は怖くて街を一人で歩くことも出来なくなったりするものである(実例を知っています)。まして幸せを奪われ人生を根本から変えられるような事件ともなれば、それまでの価値観が崩壊し過去の自分とは違う自分になることは充分有り得る。そのような雰囲気の出し方は評価出来た。いいか悪いかは別にして、そこに偶然が加われば、コンビニや地下鉄のようなことにもなりうるのかなと思う。
だが物語の現実性の詰めが緩い。通常は目撃者がいなくて、例えいたとしても口を割らずに簡単に隠蔽工作が成立する。最後の場面、犯人は仲間割れをおこして撃ちあうということにしたが、その後の検証で彼らの腕に硝煙反応がないことを調べられたらどうするのだろう。あれだけ騒いで銃声もしていて、それを近くで聞いて証言する人がいないという前提条件もどうなのだろう。スラム街で頻繁に起こる殺人事件、刑事が証人なのだからいちいち調査をされないということだろうか。
アリナシの前に見せ方がイマイチ
あけましておめでとうございます。
やっと観られた今年一本目ですが残念ながら幸先のいいスタートとはいきませんでしたw
これはうーん…どうなんでしょ。
テーマや各々の選択についてはあれこれ言えないし、というより「もし自分だったら」とその是非について誰もが考えさせられるのでいい切り口だとすら思うのですが、えらく陳腐な見せ方にしちゃったなあって。
構成ミスが一番の原因でしょうか。
まず、【婚約者を殺された女性が自ら正義の裁きを下す】みたいな謳い文句なので過程に大方の予想がつくのはしょうがないんだけど、観る側が普通に思い浮かぶ通りのことに1時間以上もかけちゃダメでしょう。
“作品紹介”にあたる部分は30分くらいでサクサクっと進めてほしいです。それかそこまでネタバレしなければいいのかもしれないけど、この宣伝だからこそ興味を持つっていうのもあるのでやっぱり構成ミスな気がします。
とはいうものの演技力にも助けられて「どうなるの?」っていうハラハラ感もありました。エリカの「ダメなわけないじゃない!」という悲痛な叫びまでは良かったです。
が…
おーいマーサー刑事〜!w あなた超かっこいいこと言ってたじゃない。
彼の葛藤や最終判断もわかりますが、映画としてあの結末を選ぶのならもっとその部分に焦点を当てないとどうも唐突で安っぽい感じが否めない。
別に監督も「アリだよね」ってことを伝えたいんじゃないとは思うけど、まとめ方がなんか腑に落ちないんですよね。
というかアリナシに関わらずあのラストを“衝撃の結末”という売りにするのは違うような。。こんなテーマだから予想がつかないわけじゃないし、これをどんでん返しとして扱った途端に薄く感じてしまいました。
前作『フライトプラン』といい、ジョディ・フォスターは作品に恵まれないというかメッセージ性の強いものを選んでるだけに、しかも演技力(今回も一人の女性の心情や変化はさすが)もあるので余計空回りを感じました。
あ、ショートカットの彼女はすっごく素敵でした。
今更マイブームの『LOST』のサイード役のナヴィーン・アンドリュースが出演してたのが一番テンション上がりましたw
恋人を殺されたときに自分はどうするのか?
ジョディ・フォスター演じる主人公が行きすがりのチンピラに殺され、護身用に買った拳銃で殺人犯を撃ち殺したときから殺人への忌避が外れ、ついに復讐を果たすのですが、考えさせられた映画でした。簡単に復讐が果たせるように拳銃が変えてしまうアメリカ。恋人が殺され最後に復讐を果たしたが自分自身を後悔し刑事に自首をしてエンディンかと思いきやその刑事の温情で殺人(復讐)を果たすおちとなり・・・。少し意表を突かれた感じです。過去のジョディ・フォスターの作品と違い暗く沈んだ不幸をうまく表現しています。映画館で観る映画ではないですが彼女のファンなら一度は観ておきたい作品です。
もし私に同じことが起こったら・・・
もし私に同じことが起こったら…、と思うと考えさせられます。
意見は様々だと思いますが、もし同じことが起こったら、
自衛のために何かを持つ人がいると思います。
何か行動を起こすかもしれません。
また同じことが起こっても、何も出来ない(自分を守れない)のは、
おかしいと思います。
比較的安全な日本(国)では、行動が信じられないと思いますが…。
エンディングでは、マーサーがエリカを逃がしますが、
私は逃がして良かったと思います。
その方が観る人に訴えかける力が強いと思います。
この映画では、「あなたは許せますか?」ということを
訴えかけているので、意見は様々になって当たり前だと思います。
深い・・・
久々ジョディー・フォスターを観ました。
この映画はちょっと暗いテーマだったので、観ようかどうしようか迷っていたんだけど、観て良かったです☆
主人公の心情を自分に置き換えてみると、痛いほど気持ちが理解出来ます。
私達平和の国日本では考えにくいかもしれないけど
銃社会の国と言われるような所に住んでいたら、有り得るかも知れない。
地下鉄にしたってこんな安全なのは日本だけと言われているし。
電車で熟睡なんて有り得ないとかも。
でもそういうことを加味してもしなくても
愛する人を失うと言う事は、想像に絶する事です。
心から愛せる人なんて、一生に何人いるんでしょう?
そんな最愛の人を失った時、ひとはどういう行動を取るのか・・・。
そしてそれが女性だとしたら・・・?
たとえ女であっても、自らも生死をさまよい絶望の淵から這い上がろうとする時
どう決意し変わって行くのか。。
主人公の取った行動は決して良い事ではないけど
善か悪かで割り切れるようなものではなく、まさにグレーゾーンです。
その時、どちらを選択するのか・・・?
やっぱりこれは女性に観てほしい作品です。
ちょっと残念
ジョディ・フォスターが好きなだけに、フライトプラン、パニック・ルームと同じ路線で妙に強い女性というキャラクターが違和感があり、なじめなかった。結末もアメリカの映画でこんなのあり?という感じで不満
ジョディは稀に見る連続殺人鬼だ!
ニール・ジョーダンの作品に外れは無いとこれまでは確信してきたのだが、今作では「こんな仕事を受ける事もあるのね…」に変わった。
ジョディ・フォスターの演技とニール・ジョーダンの演出には何の不満もない。だが、ジョエル・シルバーが何故、今さら『狼よさらば』をやりたかったのか、何故、こんな脚本にジョディーとニールを起用したのかは大いに疑問。
ジョディとニールがやるからには、ただのビジランテものにはとどまらないメッセージ性を持った作品にしているだろうと思ったら…???このラスト!何のことはない、これまで何百本と作られてきたビジランテものと変わらない作品に終わっていた。
何しろ、ジョディは劇中で8人もの人間を銃で殺している。それも見せ場重視のアクション描写で。さらに復讐を果たすのは最後の最後で、それまでは殺す動機も必要もない場面での殺し。彼女のやっていることは、殺しの快感に目覚めた女の連続殺人にしか見えない。
察するに、はじめの脚本では、ここまで殺すシーンは多く無かったし、ラストでジョディは死んでいたのだろうと思う。だが、ジョエルが『タクシードライバー』風のアクションシーンを追加したり、ラストで主人公を殺さない今時の設定に変えたのではなかろうか?
ジョディとニールは、主人公の心理描写を丁寧に描くということに重点を置き、二人のおかげで何とか最後まで観ていられる作品には仕上げている。だが結果的には、そのウェットな人間ドラマの部分と、ばかばかしいB級タッチのアクションとのバランスが悪く、全体のバランスを崩してしまっている。
ばかばかしいとはどういう所かといえば、ジョディが闇取引で買った銃が最新型で高性能ということや1000ドルという値段にもリアリティが無いし、『狼よさらば』と同じ70年代なら分かるが現代のニューヨークでこれだけジョディの目の前で都合よく犯罪者が暴れるのもうそ臭い。ジョディが練習もしないで、どんどん射撃がうまくなるのもおかしい。ジョディがマンガみたいに無敵なのもアホらしい。ジョディが中盤で復讐したい相手の捜査をしないのも変。そもそも脚本がご都合主義なのだ。
そうはいってもジョディやニールのファンなら観ておいて損はしないはずだ。ジョエルが『マトリックス』で稼いだお金を二人のようなまともな女優や監督に投資するのはいいことだと思う。
ジョディの『狼よさらば』
ストーリーがチャーリー・ブロンソンの『狼よさらば』に似ている。「街の理不尽な暴力に愛する人を奪われる」→「街を彷徨う」→「街のクズを裁く」→「悪の一掃が快楽に」→「理解ある刑事に出会う」……ここまでは同じだが、街の人混みの中で標的を見いだせぬブロンソンと違い、ジョディは本懐を果たす。ジョエル・シルヴァーが製作だから?ジョディの暴力への怒りが許さなかった?何れにせよ、少々のカタルシスを代償に、この映画はリアリティと話の核を失っている。DV男の殺害にしても都合良すぎる展開だし、FMのDJという設定は活かし切れず、刑事のキャラクターにも疑問が残る。アイデアはともかく、優れた脚本とは到底言い難い。
なのに何でこんなにスクリーンに釘付けになるのか。
答えは当然、ジョディ。いつになく年齢を感じさせる顔のしわ(失礼)だけど、蒼白い顔で見せる苦悩、葛藤、恐怖、殺意を見ていると彼女がスター女優の中でも屈指の演技力を持っていることが良く分かる。脚本があからさまにダメでも、演技でここまで引っ張れる彼女は、やはり金を払う価値のあるスターだ。そんな彼女を援護するのはフィリップ・ルースロの撮影。心の揺れをよくカメラで更に深く表現している。役者の演技を更に深める撮影術は偉大なり。ニール・ジョーダンも細かく期待を良く裏切る地味な巧者振りを見せている。
許せない
あなたはこのジョディ・フォスターを許せますか?と言うコピー・・・・ 演技にごまかされてはいけません
彼女が殺人にとり付かれていく過程に必然性が感じられません
このネタは35年前に C・ブロンソンで映画化されてます(狼よさらば)そのほうが感情移入は出来ました
銃社会で問題になっているアメリカで今何故この映画なのか
仇討ちを容認すれば殺人の連鎖が起こるだけです
銃の1発はもっと重たいものだと思います セブン の ラストのB・ピットのように
考えさせられる
彼女のしたことは気持ちの上では理解できますが、やはり許されないことだと思います。だから、ラストは彼女が自ら命を絶つ……と予想していましたが、違う結末に。でも、「恥をしのんでも生きることを選んだ」というジョディ・フォスターの言葉を考えると、確かにそのほうがもっとつらいことなのかもしれないですね。ただ、テレンス・ハワード演じる刑事が、あそこで突然彼女に手を貸してしまうのは、少し違和感あるような。これまた、気持ちではわかりますけど……。法ではどうにもならないことがあるとわかりながらも、苦労してこれまでそれに従ってきたのに、最後までそこは貫いてほしかった気がします(もちろん、その償いとしての傷を自ら追うわけですが)。
そんなわけで、なかなか考えさせられる映画ではあったなと思います。他の女優がやると嘘っぽく見えてしまうところに、ギリギリのリアルが感じられるのは、さすがのジョディ・フォスターといったところでしょうか。
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