「乗馬がしたくなる映画。」三本木農業高校、馬術部 ゆきだるまさんの映画レビュー(感想・評価)
乗馬がしたくなる映画。
動物ものって、ズルイ。
動物を飼ったことがある人は誰でも こんな風に
人間と動物の信頼関係が次第に形成されていく様子を観ると
自分のことと重ねて 思わず見入ってしまう。
製作側はそれを狙ってるんだろうな~ と思いつつも
やっぱり 観たら感情移入してついつい泣かされてしまいます。
次第に目が見えなくなっていく馬コスモとその世話役になった
女子高生・香苗の関係を軸にして 馬術部員と周りの人&馬の
信頼関係とそれぞれの成長の物語。
主演の長渕文音さんは 新人とは思えない堂々とした演技。
顧問のギバちゃんはハマリ役。松方弘樹が農業高校の校長って
いうのはちょっと・・・と思いましたが 意外にオトボケな感じが良かった。
出番は少ないですが お父さん役の吹越満さんもいい味を出していました。
1年を掛けて 実際に青森で撮影されたというだけあって
東北の四季が 桜~緑~紅葉~雪と 美しく描かれていました。
自分は東京出身なので、あんな自然に囲まれたところで成長できたら
感受性も人生の選択も もっと違ったものになっていただろう・・・と
ボンヤリ考えました。羨ましい。
試写場を後にする人々は 「乗馬してみたいね~」と
口々に言っていました。同感。
コメントする