「止まらない負と憎しみの連鎖」キングダム 見えざる敵 ポップコーン男さんの映画レビュー(感想・評価)
止まらない負と憎しみの連鎖
2007年の作品なんですね。
当時、劇場でかなりの衝撃を受けたラストでした。
アメリカ大好きの勧善懲悪のテロやっつけたったぜー作品ではなくきちんと見る側にもバトンを渡す。そんな作品。
しかし悲しいかなそのバトンはテロ集団には渡らない。
常軌を逸した残虐性だけが表面に出るテロ集団ではあるが、彼らにも信条があり、また敵対する理由も少なからずあるのかな?とも冒頭の石油掘削等のシーンから推察できます。
それでも人を殺す一線を超えてしまうのはどうしても許容できない、そうせざる得ない理由があるのか?
宗教も大きな要因となるのかもしれないが、、、。
まあ今回はサウジアラビアの話なので中東の他の国とは違ってくるのかもしれないが、毎回
この系統の話になると日本人で無宗派の自分には理解し難いと感じる。
作中では何度もお祈りのシーンが移され、生活の一部として非常に重要なファクターとなっていることを教えてくれます。
テロシーンや捜査シーン等を織り交ぜながらテロの首謀者を追い詰めていく、また警察官の大佐との共同捜査も面白く、ストーリーも作り込まれています。
戦闘シーンは少ないですが、市街戦も多少ありある程度楽しめます。
しかしラストのシーンがいつまでも残り続ける。
そしてこの作品が一番伝えたかったメッセージでもないかと思う。
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