「招かれざる客」キングダム 見えざる敵 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
招かれざる客
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キンダムとはサウジアラビア王国のこと、物語はフィクションだが実際に起きたサウジアラビアの駐在外国人を狙ったテロ(ホバル・タワー爆破事件(1996年)、リヤド居住区爆破事件(2003年))を基にしているそうだ。
9.11以降、アラブのテロ組織関係の映画は多いが本作は現地警察のアル・ガジ大佐(アシュラフ・バロム)とFBIの特別捜査官ロナルド・フルーリー(ジェイミー・フォックス)が対等に活躍する珍しいシチュエーションである。
アラブ諸国を刺激したくないアメリカ政府の思惑の中で限定条件付で捜査チームの派遣にこぎつけるがたった4人でしかも5日間の期間で成果が上がるとは誰も思えないだろう。案の定招かれざる客扱いで捜査どころではないのだがフルーリー捜査官がアメリカがテロへの報復に乗り込んだ形でなく現地警察への捜査支援というサウジ側を立てた筋書きで王子の了解を取り付けるあたりから事件解決に歯車が一気に回り出す。ひとつの事件は解決しても根の深さは変わらないという醒めたエンディングも納得、銃撃戦もかなりハードで見ごたえありよくできた部類のアクションムビーでしょう。
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