「活劇場面だけ」ローグ アサシン Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
活劇場面だけ
総合:50点 ( ストーリー:40点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
いい部分と悪い部分がはっきりとしている。
ジェイソン・ステイタムとジェット・リーの活劇俳優2人の競演ということで、活劇部分はそれなりに楽しめる。ケイン・コスギと石橋凌も出演している。予算もあるみたいで美術と映像も悪くない。
一方で、格好をつけようとした演出と演技がわざとらしくて、安い少年漫画みたいな子供騙しなダサさが出てしまっている。21世紀になってこんなのをやっているのはがっかりする。複雑などんでん返しの物語も高度なようで、そんなの無理やり過ぎるだろうと感じてひいてしまった。
他に気になったのは日本のヤクザの登場場面が違和感がある部分が多く、例えば事務所に「下手の横好き」「掃き溜めに鶴」などのやたらと変なことわざがわざとらしく飾ってあるのは笑いをとりにきているのだろうか。それと登場する日本刀がいかにも作り物で、美しくあるべき刃文が輝きのない鈍い金属でちっとも凄みがなくていかにも安物の偽物というのが、こだわりのなさを見せられたようで嫌だった。
そんなわけで活劇だけ観られれば十分で、それ以上の期待はするものではない。
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